物価上昇率3%超えは時間の問題 日本にも世界的なインフレの波が押し寄せてきた。 国内物価の上昇が止まらず、7月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月を2.4%上回った。11カ月連続での上昇で、2%を超えるのは4カ月連続。しかも上昇が止まる気配はない。10月には様々な消費財の値上げが予定されていることから、消費者物価指数の上昇率が3%を超えてくるのは時間の問題と見られる。 実際、企業間取引の物の価格である「企業物価指数」は前年同月比8.6%も上昇している。原油や小麦などの海外市況商品の高値が続いているのに加えて急速な円安で企業が輸入する際の価格が大幅に上昇していることが大きい。 7月の「輸入物価指数」は前年同月に比べて48%も上昇している。企業物価の上昇ほど消費者物価が上がっていないのは、企業努力で吸収するなど小売り価格に転嫁されていないためだ。今後、価格転嫁が本格化する見通しで、消費
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