群馬県民の8割近くが自動車に依存し、4人に1人は100メートル未満の移動でも車を利用していることが、県が2015年度に実施した「パーソントリップ調査」(PT調査)で分かった。 運転免許を持っていない高齢者は、外出を控える傾向もみられた。県は、調査結果を市町村と共有し、今後の交通政策やまちづくりに活用する。 PT調査は「人の動き」の実態を把握するためのもので、無作為に抽出した市民に1日の交通手段や移動目的などを尋ねる。県による調査は1993年度以来で、2015年11月、前橋、高崎、桐生、太田など県南部と栃木県足利市の計22市町村の5歳以上を対象に実施。約6万世帯13万人から回答を得て、速報値として公表した。 代表的な交通手段については、「自動車」との回答が77・6%に上った。前回の93年度調査(62・4%)と比べて15・2ポイント増加し、78年度調査(45・2%)の1・7倍となった。全国の他