水道事業の再構築計画に伴う長沢浄水場(多摩区)への大規模な太陽光発電システムの導入について、川崎市は14日の市議会本会議で、千キロワットの発電設備の導入を検討していることを明らかにした。年間300トンの二酸化炭素(CO2)削減効果が期待できるという。山崎直史氏(自民)の代表質問に平岡陽一上下水道事業管理者が答えた。 市は将来の水需要予測に基づき、長沢浄水場への機能集約を進めており、太陽光発電システムの導入はCO2削減とエネルギー自立型施設の整備の一環。太陽光パネルは、同浄水場のろ過池と配水池の上部に設置を検討。2カ所合わせて本年度中に設計を行い、来年度から設置工事に着手。早ければ13年度の運用開始を目指す。 千キロワットの発電設備の導入が可能になれば、発電量は年間約90万キロワット時が見込まれるという。東日本大震災を教訓にライフライン施設の発電を自立的に賄うとともに、地球温暖化防止へC