こんにちは、フリーライターの鷹野凌です。今回は、集英社「となりのヤングジャンプ」で連載していた漫画『有害都市』をレビューします。著者は筒井哲也さん。上下の2巻で完結しています。軽減税率を書籍・雑誌にも適用させたいがため、出版業界自らが政府の言いなりになって「有害図書」を排除する仕組みを作ろうとしているいま、1人でも多くの人がこの作品を読んで、表現が規制されることの意味について考えて欲しいと思います。 ■ となりのヤングジャンプ紹介ページ(第4話まで無料閲覧可能) 『有害都市』 全2巻 筒井哲也 / 集英社 『有害都市』を試し読みする 東京オリンピック開催直前の2020年が舞台 この作品は、筒井さん自身の作品が「有害図書」として指定された経験に基づいて描かれています(詳細は「弁護士ドットコム」のインタビュー記事をご参照ください)。2014年から2015年にかけて連載された作品で、東京オリンピ