全国の警察が今年1~6月に摘発、補導した少年事件のうち、いじめが原因のもの(いじめの仕返しを含む)は142件で、65件だった昨年上半期の約2倍に増加したことが8日、警察庁のまとめで分かった。 昨年下半期の195件からは減少したが、大津市の中2男子自殺などが問題になって以降、警察に対応を求めるケースが増えたことが要因とみられる。 摘発、補導したのは269人(昨年同期比144人増)で、中学生が191人、高校生が44人、小学生が34人だった。罪種別では、暴行(83人)と傷害(81人)で全体の6割を占めた。 主な原因や動機は「(相手の)力が弱い・無抵抗」が34・6%(同13・4ポイント減)で、「いい子ぶる・なまいき」が19・3%(同5・7ポイント増)などだった。 また、教師に対する暴力事件は406件(同92件増)で、摘発、補導した人数は411人(同83人増)だった。