鬼太鼓をはじめ、佐渡島の各地に伝わる伝統芸能をこれから担う後継者が年々、少なくなっている。 鬼太鼓で各戸を回るのに「大獅子」を演じることができる若者がおらず、一時期、中断されていた地区もある。現在は島外の学生が参加して復活しているものの、住民の一人は悲観的だ。「集落に若者がおらんから、今後も続けられるかといえば厳しいだろう」 佐渡市の人口は6万2千人。毎年1千人規模で減少している。とくに若年層の空洞化は深刻で、毎年500人前後の若者が高校卒業後に島を離れている。 ハローワーク佐渡によると、島内の今春の高卒就職者は94人で、うち島内の事業所に就職できたのは64人(2月末現在)。景気低迷で、一般事務職や金属・機械加工業への就職者が減る一方、介護職などの専門職が増えているという。 島内の高校教員は「島内の求人は業種が狭まっている。介護職の求人が増えているとはいえ、実際の仕事は激務だし、す
佐渡島の北端にある願地区の海岸で28日、地区の名前にちなんだ「冬の日本海に新年の願いを叫ぶコンテスト」が開かれ、寒風吹きすさぶ中、飛び入りも含め、24人が参加した。 市民団体「佐渡国しま海道」が主催したもので、今回で4回目。審査では声の大きさや表現力のほか、佐渡をどれだけ愛しているかもポイントに。「全国のみなさん、佐渡に来てください」のほか、「佐渡に住みたいので誰か雇って」などユニークな願い事も飛び出し、会場は笑いに包まれていた。(川崎友水)
認知症となった人や知的障害者ら判断能力が十分でない人を保護する「成年後見制度」の需要が高齢者の増加とともに高まっている。だが、人口減少が著しい佐渡では後見人のなり手不足が深刻になっており、関係者は、手を打たないと制度そのものが崩壊しかねない、と訴えている。 ◇ 近年、認知症のお年寄りに必要のない物品の売買契約を結ばせたり、財産をだまし取ったりする悪質な事件が全国で起きている。そんな被害をくい止めるためにも注目されているのが、契約をはじめ法律行為を代理できる成年後見人だ。 後見人には家族や親戚などがつく「親族後見」が一般的だ。だが、佐渡島では若い世代の人口流出が多いこともあって、後見人のなり手がなかなか見つからない。弁護士や司法書士、社会福祉士など専門職が後見人となる「第三者後見」も不足している。 島内の成年後見制度に詳しい法テラス佐渡の水島俊彦弁護士が昨年6月に司法、社会福祉関係各
佐渡市が東京電力柏崎刈羽原発で事故があった場合に備え、安定ヨウ素剤を佐渡島全域に配備する検討を始めた。原発事故の防災対策の重点区域について、内閣府の原子力安全委員会は一時、原発から50キロ圏内をヨウ素剤を準備すべき地域に指定しようとした。佐渡市の場合、原発から50キロ圏内に入るのは一部地域=地図に過ぎないが、市は、本土と違って逃げ場がない離島の事情を踏まえた対策が必要だと判断した。 高野宏一郎・佐渡市長は重点区域の見直しについて「佐渡は離島であり、他の地域とは違った市独自の対応をせざるをえない。島全域に安定ヨウ素剤を配備することも含め、より厚めの対策を検討しなければならない」と話す。 原子力安全委員会の作業部会は当初、50キロ圏内を安定ヨウ素剤などを準備する重点区域にすることにしていた。結局、人口や自治体の数が増えて実効性が下がるとして「50キロ圏内」とはうたわないことにし、今月、30
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