西日本豪雨で愛媛県の肱川流域に位置する大洲市では、上流の鹿野川ダムが緊急放流した影響で大規模な浸水が発生し、住民4人が死亡した。市は、緊急放流の2時間半前からその可能性を把握していながら判断を先送り。市が住民に避難指示を発令したのは緊急放流のわずか5分前だった。 鹿野川ダムが満水に近づき、流入量とほぼ同量を緊急で放流し始めたのは7月7日午前7時35分。その後、放流量が急激に増加し、午前8時40分から大洲市内で浸水が始まった。
西日本豪雨で愛媛県の肱川流域に位置する大洲市では、上流の鹿野川ダムが緊急放流した影響で大規模な浸水が発生し、住民4人が死亡した。市は、緊急放流の2時間半前からその可能性を把握していながら判断を先送り。市が住民に避難指示を発令したのは緊急放流のわずか5分前だった。 鹿野川ダムが満水に近づき、流入量とほぼ同量を緊急で放流し始めたのは7月7日午前7時35分。その後、放流量が急激に増加し、午前8時40分から大洲市内で浸水が始まった。
愛媛県南西部を流れる肱川では、西日本豪雨で上流の野村ダムが緊急放流を実施し、西予市で広範囲にわたる浸水被害が発生した。その下流にある鹿野川ダムでも緊急放流し、大洲市で大規模な氾濫が起こった。ダムを管理する国土交通省は規則に従った放流だと主張するが、果たしてそれは適切な対応だったのか。 規則通りに放流したと主張する国土交通省に対し、流域住民の間からは批判の声も出ている。万一ダムが決壊すれば被害は桁違いなので、緊急放流がやむを得なかったことは間違いない。ただ、もう少し被害を軽減するような放流の仕方はなかったのか――。こんな疑問を抱いている人は多い。 いくら規則に忠実に従って放流しても、その規則自体が現状に即した最適なものでなかったら、適切に対応したとは言えない。
電子カルテを中核とする病院情報管理システムの開発が失敗した責任を巡り、旭川医科大学とNTT東日本が争っていた訴訟の控訴審判決は一審判決を覆す内容だった。 札幌高等裁判所は2017年8月31日、旭川医大に約14億1500万円を支払うように命じた。2016年3月の一審判決は旭川医大の過失割合が2割、NTT東が同8割として双方に賠償を命じていたが一転、旭川医大に100%の責任があるとした。同医大は2017年9月14日、判決を不服として最高裁に上告した。 なぜ判決が覆ったのか、裁判資料かと判決文から見ていく。旭川医大とNTT東は日経コンピュータの取材に「コメントできない」と回答した。 高裁もユーザーの義務違反を認定 旭川医大は2008年8月に病院情報管理システムの刷新を企画し、要求仕様書を基に入札を実施。NTT東が落札した。日本IBMと共同開発したパッケージソフトをカスタマイズし、6年リースで提供
日本オラクルが1月30日にデータベース(DB)ソフト「Oracle Database」のライセンス体系を変更した。中小規模システム向けで安価な「Standard Edition One(SE1)」を廃止。「Standard Edition(SE)」のライセンス内容を変更した「Standard Edition 2(SE2)」に一本化した(図)。 同社は2月29日に、旧ライセンスであるSE1とSEの販売を終了。3月1日からSE2と大規模システム向けの「Enterprise Edition(EE)」だけを販売する。 SE2に移行する場合、SE1のユーザーにとっては機能が高まるが、保守料が上がる分、費用増となる。SEユーザーは費用は変わらないが機能面での制約が増す。結果としてライセンスの追加購入やシステム構成の見直しを迫られる可能性がある。特にSE1は国内で中小規模のサブシステムなどで多用されてお
NECは2016年1月15日、サーバー仮想化環境を構築/導入したい企業に向けて、検証済みのハードウエアとミドルウエアをセットで提供するシステム製品「仮想化簡易導入ソリューション」(図)を発表、同時に販売開始した。仮想マシン3台の小規模を想定して性能や容量をサイジングしている。価格(税別)は999万8000円。導入時にオンサイトでソフトウエアのインストールや設定などを実施する環境セッティングサービスが付属する。 米ヴイエムウェアのサーバー仮想化ソフト「VMware vSphere 6」を利用して、仮想マシン3台の小規模な仮想環境を構築するサービスである。ハードウエアとして、PCサーバー「Express5800/R120f-1M」と外付けストレージ「iStorage M110」を組み合わせており、システム構成(ハードウエア仕様やソフトウエアライセンス)を決め打ちしている。ストレージの性能監視/
ニフティは2012年8月20日から22日までの3日間、都内で同社がかつて(1987~2006年)提供していたパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」のサービス提供開始から25周年を記念するイベント「NIFTY-Serve大同窓会」を開催している(写真1、関連記事1、関連記事2)。 初日となる20日夜の「第1夜」は“やっぱりパソ通が好き。パソ通マニアが一挙集結”と題して、NIFTY-Serveと縁の深い有名シェアウエア作者らによるトークイベントや、人気フォーラムのシスオペ(SYSOP)による当時の思い出語り、パソコン通信に関連する80~90年代の懐かしいデバイス類の展示(写真2、写真3)および参加者による懇親会などが実施された。
複数のITベンダーに提案を求め、最も優れた提案を出したベンダーに発注する。ユーザー企業が特定のベンダーにロックインされているのでなければ、こうしたコンペはシステム開発を外注する際の常識である。では、ユーザー企業の皆さんにお聞きするが、提案を採用しなかったベンダーに提案料を支払っているだろうか。 おそらく「提案はベンダーの営業活動の一環なのに、なぜ我々が不採用の提案に対価を支払う必要があるのか」といぶかる人が大半だろう。実際、私は以前、何人かのCIO(最高情報責任者)やシステム部長にこの質問を投げかけたことがある。やはり、ほぼ全員の反応が「なぜ?」だった。 だがデザインの世界では、コンペで不採用になったデザインに対しても提案料を支払うケースがある。だから、無条件で提案料は不要と思っているとしたら、そのビジネス感覚はいささかおかしい。 そんな感覚だと、システム開発案件でコンペを行っても、まとも
NECは2014年2月19日、予備のCPUコアによって可用性を高めたPCサーバー機「NX7700xシリーズ」(写真)を発表、同日販売を開始した。3月28日から出荷する。CPUにXeonを採用したWindows/Linuxサーバーでありながら、UNIX(Itanium2/HP-UX)サーバー機「NX7700i」と同等の信頼性を確保した。販売目標は、今後3年間で1000システム。ビッグデータ分析や社会インフラ基盤などの用途に向けて販売する。 NX7700xは、ハードウエアの信頼性を高めたPCサーバー機である。最大の特徴は、障害が起こる予兆としてエラーの発生頻度が高くなったCPUコアを自動的に切り離して、予備のCPUコアに置き換えられること。NX7700xは15コアのCPUを搭載しており、ライセンスキーによって、有効にするコア数を決められる(運用後もライセンスキーの追加だけで有効コア数を動的に増
NECパーソナルコンピュータは2013年11月7日、これまで同社がNECブランドのパソコンにプリインストールしていたニュース収集アプリ「My Time Line」をバージョンアップすると同時に、Windowsストアで無料提供すると発表した。 My Time Lineは、25社が提供する65個のニュースサイトから自動的に情報を収集し、54種類の「カテゴリ」別に表示できるアプリ。ユーザーがよく閲覧する分野のニュースほど色を赤くしつつ、メニューの上の方に表示する。また、記事ごとにTwitterでのリツイート数などを分析し、世間で注目されているニュースを優先して配信する仕組みになっている。 新バージョンで(Version 2.0)には、Facebookアカウントを利用したコメント追加機能や、キーワード検索などの機能が加わった。 同社商品企画本部の山下敏嗣本部長は「Windows 8で使いやすいアプ
ブックオフコーポレーションは2013年8月9日から9月16日まで、全国に約800カ所ある「BOOKOFF」店舗で、携帯電話やスマートフォンの買い取りキャンペーンを実施する。どんなに古い機種でも、全ての携帯電話を100円以上、スマホであれば3000円以上で買い取る。 買い取った携帯電話は、2007年以降の機種の場合は同社のデータ消去部門で個人情報などを消し、クリーニングしたうえで店頭で販売。2007年以前のものは、リサイクルする。 ブックオフは2013年5月10日から6月2日にも544店で同様のキャンペーンをトライアルで実施。同キャンペーンでは、2007年以降の携帯電話の買い取り点数が約2万5000台、100円買い取りしたリサイクル資源用の携帯電話が3万2000台に上ったという。 この結果を受けて、ブックオフはこの8月に800店規模で再び買い取りキャンペーンを実施することを決めた。
Winny作者でP2Pソフトウエア開発に貢献したプログラマー 金子勇氏の急逝(関連記事)にあたり、WIDEプロジェクトのファウンダーであり慶応義塾大学環境情報学部長・教授である村井純氏より追悼の言葉を寄稿いただいた。以下、全文を掲載する。 金子勇さんはソフトウェア開発者として極めて貴重なパイオニアでありヒーローでもありました。 途中困難がありましたが、その困難は多くの新たな支持者と友人をもたらし、新たな夢の実現に向けて活動していたと聞いていて、期待を持ってその成果を待っていました。 そのような環境を構築された平木先生、稲葉先生、壇先生、など関係者の方々に心より敬意を表します。 さて、私たちとしては金子勇さんの残された技術と背景となっていた精神と勇気を理解し、発展させ伝えていくことが使命です。 また、金子勇さんが受け止めた困難の社会的要因を追求し、金子勇さんのスピリットが健全に羽ばたける世に
NTTドコモが同社のクラウドサービス「ドコモクラウド」向け認証基盤の大手術に着手している。従来の回線契約をベースにした認証基盤ではマルチデバイスへ十分対応できないと判断。回線にひも付かないIDをキーとした認証へ変更を進めている。今年の秋冬にかけてドコモクラウドサービスの“キャリアフリー化”が一気に進む見込みだ。 「地味ながら、ドコモにとっては心臓外科手術に等しい大きな取り組み」。こう語るのは、NTTドコモの斎藤剛スマートコミュニケーションサービス部オープンサービス企画担当部長だ。これまでの回線契約(電話番号)をベースとした「docomo ID」の認証基盤を、回線にひも付かないIDベース(例えばメールアドレス)の基盤へと再構築するプロジェクトを統括している。 同社がプロジェクトに着手したのは2012年秋ころ。「回線ベースで認証するサービスがもはや限界に来た」(斎藤部長)からだ(図1)。理由は
NTTドコモとエイベックス通信放送は2013年5月8日、スマートフォン向けに提供しているVODサービス「dビデオ powered by BeeTV」のマルチデバイス機能を拡張すると発表した。5月16日午前10時から、パソコンや無線LAN専用タブレットでも追加料金なしでdビデオを視聴できるようにする。 dビデオは、NTTドコモのスマートフォンやタブレット向けに映画やドラマ、エイベックス通信放送が手がけるBeeTVオリジナル番組など約7万3000本の映像コンテンツを月額525円の定額見放題で配信するサービスである。NTTドコモのSIMカードを搭載した端末でdビデオを契約することで視聴可能になる。SIMカードを搭載しない端末からの視聴は、2013年3月に発売した無線LAN専用タブレットの「dtab」およびスティック型STBの「dstick」の2機種のみ、マルチデバイス対応機種として登録することで
日立ソリューションズは2013年3月22日、全銀手順やJCA手順などのレガシー手順を、より一般的なTCP/IPベースの手順に変換するゲートウエイ装置「マルチプロトコルコンバータ」(写真)の後継機を発表した。3月25日に販売開始する。従来機と比べ、通信速度、処理性能、可用性をそれぞれ高めた。 BSCをベースとするレガシー手順を使い続けながら、取引先との間でTCP/IPで情報をやり取りできるようにする。通信ポートとして、シリアルポート×2個とLANポート(100BASE-TX)×2個を備える。レガシー手順はシリアルポートで入出力し、TCP/IPはシリアルポートまたはLANポートで入出力する。 用途に応じて、全銀手順と全銀TCP/IP手順の相互変換(BSCとTCP/IPの変換)に特化した下位製品「PCNV20Z」と、全銀手順に加えてJCA手順を扱える上位製品「PCNV20T」の2つを用意した。さ
写真●カナダのLPI本部の試験開発責任者(P. Eng.ディレクター)、マット・ライス(G.Matthew Rice)氏 Linux技術者のスキルを認定する試験「LPIC」の試験範囲が、2012年10月1日以降に実施する試験から改定される。LPICを運営する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が6月28日に発表した。 対象となる試験は、Linuxの基本的な知識の取得を認定する「LPICレベル1」(LPIC-1)と、サーバー構築に必要な知識の取得を認定する「同レベル2」(LPIC-2)である。LPIC-1では「GRUB 2」「ext4」「systemd」「Upstart」「IPv6」「LVM」、LPIC-2では「ext4」「IPv6」「暗号化ファイルシステム」「xfsdump/xfsrestore コマンド」「Linux 3.x カーネル」が新たな出題項目として追加さ
NECは2012年6月28日、メインフレーム「ACOSシリーズ」大型機の新機種「i-PX9800/A100」を発売した(写真1)。プロセッサにACOS専用の「NOAH-6」を搭載する。NECは2004年にACOSのプロセッサを米インテルのItaniumに移行したが、Itaniumの性能が伸び悩んでいることからACOS専用のNOAHを復活させた。NOAHの新モデルが登場するのは11年ぶり。標準レンタル価格は月額950万円からで、9月28日に出荷を開始する。 NECによれば、i-PX9800/A100が搭載するNOAH-6の性能は、従来機「i-PX9000/A300」が搭載するItaniumプロセッサに比べて3.5倍だとしている。NOAH-6はNECが自社設計し、製造は外部に委託する(写真2)。製造プロセスは40ナノメートル(nm)で、1つのプロセッサに4つのコアを搭載する。動作周波数や演算性
「著作権法の一部を改正する法律案」は2012年6月20日、参議院本会議において可決された。投票総数233票のうち、賛成が221票、反対は12票だった。これにより、同法案は成立した。 この法案には、「違法に配信されているものであることを知りながら、有償の音楽・映像を私的使用目的で複製する行為」(私的違法ダウンロード)に罰則(2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金、またはこの併科)を設ける著作権法第119条の改正が含まれている。 法案成立を受けて、日本レコード協会の北川直樹会長は同日、次のようなコメントを発表した。「今後、改正法の趣旨を広く皆様にご理解いただくための広報活動を積極的に行うとともに、ユーザーに対するよりよいサービスの提供に一層努めていく」。さらに、「今回の法改正によりインターネット上で蔓延する著作権侵害行為が減少し、健全なインターネット社会が実現することを期待するとともに、新
日本マイクロソフトは2012年5月22日、Windows Mobile 6シリーズ向けのアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Windows Mobile 6.x」を終了した。同日以降、Windows Mobileシリーズ向けのアプリ配信を行う予定はないという。後継にあたるWindows Phone 7以降向けのアプリについては、現行通り、「Windows Phone Marketplace」から配信する。 過去にWindows Marketplace for Windows Mobile 6.xのサービスを利用して端末にインストールしたアプリやゲームは、5月22日以降も引き続き利用できる。しかし、同サービスを通じての追加ダウンロードはできない。なお、アプリ開発元やサードパーティーが提供しているWindows Mobile 6.x互換のアプリ、ゲーム
自動車にカメラをかざし、車種を特定しているところ。1車種につき、さまざまな角度から撮った写真100枚を事前に登録しておき、認識を可能にしている NECは2012年5月22日、スマートフォンなどの携帯端末のカメラを利用した画像認識サービスを発表した。撮影した画像を解析し、何が映っているのかを特定する。例えばユーザーが撮影した食品の画像を基に、食品名や原材料、レシピなどの情報を表示するといった使い方ができる。製造業、流通業、農業、観光業などさまざまな業種の企業に向けて販売する。発売は2012年6月1日。 システムには、認識させたい商品などの画像をあらかじめ登録しておく。これと、ユーザーが撮影した画像を照合する。ユーザーから写真が送られてくると、それをサーバー上で解析し、認識結果を返す。サーバーを介さず、携帯端末上のアプリで画像を認識できるアプリも用意した。この場合は、対象物にカメラをかざすだけ
写真1●トーンコネクトの代表取締役 CMOに就任したニッポン放送 アナウンサー 吉田尚記氏(左)、代表取締役 CEOに就任したToneconnectの開発者であるアドリブの加畑健志氏 ニッポン放送は2012年3月9日、スマートフォンアプリ「Toneconnect」の普及を目指す新会社「トーンコネクト」の営業活動を開始した(写真1)。 Toneconnectは、音声で情報を伝えるAndroidおよびiPhone向けアプリ。この日はスマートフォンアプリをテーマにした番組「オールナイトニッポン GOLD app10.jp」(関連記事)の公開生放送を実施し、Toneconnectの新機能をラジオを通じ実験した(写真2)。 ピポパ音でWebサイトを伝える Toneconnectは、「ピポパ」という電話のダイヤル音で、スマートフォン同士で情報を伝えることができるアプリ。テキストやURLを送信でき、UR
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