懐疑論者一覧表はこちら はじめに 「幸福な家庭はすべて互いに似かよったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである」 トルストイの小説、アンナ・カレーニナの冒頭の言葉である。 今回、懐疑論者を論じながら、 「人為起源 CO2 による温暖化を唱える者ははすべて互いに似かよったものであり、それに懐疑論を唱える者はだれもそのおもむきが異なっているものである」 と感じた。 温暖化論者は基本的に同じことを唱えている。少なくとも科学的な観点においては、IPCC の言うことと大した違いはない。それに比して、懐疑論者たちの唱える論は多様である。それだけではない。メディアを通じて伝わる温暖化論者達は総じて没個性的であるのに対し、懐疑論者達はそれぞれの著作物において強烈な個性を発揮している。 トルストイの言葉はさらに敷衍できそうだ。幸福な家庭を描いて小説をおもしろくするのが難しいよ