「かつてはもっとぎっしりマグロが並んでいたのに、おらんようになった」と話す尾形さん(左)(長崎県壱岐市の勝本漁協で) 数が減っている魚を避け、環境に配慮した漁法で取られた水産物を食べようと、漁師や仲卸業者など魚を扱うプロたちが呼びかけている。 海の危機を消費者に知ってもらい、魚の乱獲や絶滅を防ぐ取り組みだ。旬やおいしさだけでなく、魚の未来にも関心を持って食べることが必要になっている。 漁師などの有志が取り組み 東京都世田谷区のスーパー「心花(ここはな)桜新町店」では、昨年から鮮魚売り場に、緑のシールをトレーに貼った魚を並べている。 このシールは、東京・築地のマグロ仲卸業者「鈴与」社長の生田與克(よしかつ)さん(51)が発案した。シールに書いた「Seafood Smart」という言葉には、「賢く食べて、魚を増やす」という思いを込めた。水産庁が発表した日本近海の資源調査などを基に生田さんらが「