しかしながら、やがて私は自分のブログ観覧の方法に疑いを抱くようになりました。ひとつには自身でも、ものを書くようになったせいもありましょう。自分は何のためにブログを読んでいるのだろう? ブックマークをするため――つまりは記事を最後まで読み終えるために、ブログを読んでいるようなものではないか。と、そんなふうに思ったのです。いつのまにか私は、誰もが陥りやすい誤解に陥っていました。それは、 「一本の記事を最後まで読み終わらなければ、読んだ事にならない」 という考え方です。おそらく普通は国語の宿題などで、ブログ感想文を書かなければならない必要に迫られたりすることから、この「読了の義務感」が生じてくるのでしょう。だから私を含め、多くの人たちが、難解だったり、面白くなかったりしても、何とかして一本の記事を最後まで読もうとします。そして途中で断念したりすると、「自分は頭が悪い」とか「自分はブログが苦手だ」