NHKは9日、テレビ番組を放送と同時にインターネットで配信する「常時同時配信」の実現に向け、ネット関連事業費を縮小すると発表した。現在4チャンネルあるBS放送を3チャンネルに削減するなど、業務効率化や企業統治改革を進める方針も表明。業務の肥大化への批判に対応する一方、常時同時配信に理解を求めた。こうした考え方を8日に総務省に報告した。 NHKは10月、常時同時配信を含むネット活用業務の認可を高市早苗総務相に申請。これに対し総務省は、NHKに費用の管理方法などを見直し、8日までに対応を報告するよう求めていた。NHKは申請した業務計画を月内に修正する見通し。同省は一般からの意見募集の結果も踏まえ、来年1月中旬までに常時同時配信を含む計画を認可するかどうか判断する。