印刷 関連トピックス北朝鮮金正日 核開発疑惑を抱える北朝鮮が、ジュネーブ軍縮会議(65カ国)の議長国となり、4日、全体会合が始まった。核軍縮条約の交渉の舞台となる会議だけに、カナダがボイコットするなど反発が広がっている。 北朝鮮の大使は冒頭の演説で、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長らが軍縮会議活性化のために開いた昨年の会合に触れた上で「議題を進める」と宣言して、淡々と議事を進めた。 ジュネーブ軍縮会議は、多国間で軍縮を話し合う唯一の常設の国際会議。議長国は、加盟国がアルファベット順に務めることが決まっている。北朝鮮は今月21日まで。兵器用核分裂性物質生産禁止条約(カットオフ条約)の交渉開始を目指しているが、各国の利害が対立し、停滞している。人権NGO「UNウオッチ」など28の国際NGOは「北朝鮮は軍縮の原則を踏みにじり、人権も無視している」として議長国に反対する共同声明を発表した。