「不幸にさせない」一心 娘を苦しめていた 報われなくても「誰かを愛した」大切にしたい 「お母さんと離れたい」。そう言って家を出ていった娘。11年間、連絡はありませんが、娘の友人が写真を送ってくれました。その写真は……。「ハガネの女」「カンナさーん!」などで知られ、ツイッターで「夜廻り猫」を発表してきた漫画家の深谷かほるさんが、「家族」を描きました。 「不幸にさせない」一心 娘を苦しめていた 「泣く子はいねが~」。人の涙の匂いをかぎつける猫の遠藤平蔵。きょうも夜廻り中に、ひとり物思いにふける女性を見つけました。「むっ 涙の匂い…!」 女性は自分の思い出を振り返ります。 厳しい両親に育てられ、「愛された」という経験がありません。結婚生活もうまくいかず、とにかく「娘に不自由させない」と独り働いてきました。 学校を卒業した娘は、遠く離れた他県に就職すると言い出します。 「家を出たらやっていけない