支援者に付き添われて名古屋地裁入りする原告の梅尾朱美さん(前列右から2人目)=名古屋市中区の名古屋地裁で2010年7月14日午前9時51分、高木香奈撮影 視覚障害を持つ名古屋市熱田区の梅尾朱美さん(59)が点字の訴状を提出し、同市が審査した障害程度区分の処分取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、名古屋地裁(増田稔裁判長)であった。市側も点字の答弁書を提出し、請求棄却を求めた。 全日本視覚障害者協議会によると、点字の訴状で裁判が起こされたのは全国で初めて。 この日、梅尾さんは支援者らが詰め掛ける中、タクシーで名古屋地裁入り。地裁職員が法廷へ案内した。法廷では、目の不自由な梅尾さんに配慮して、増田裁判長が「裁判長の増田です」と自己紹介する場面もあった。 意見陳述した梅尾さんは「点字のみで書かれた訴状を受理するという英断をし、配慮してくれた裁判所に心から感謝する」と述べた。 梅尾