まず、「ド」で始まるという辺りで、中ボスから大ボス的な「強そうな言葉」というポテンシャルを感じさせる。ドレッドノート、ドルアーガ、ドズル・ザビ、ドルマゲス、ドボルベルク、ドラゴドス、土井正三など、「ドで始まるなんかゴツそうな言葉」というのは枚挙に暇がない。ドレッドノートなどは、後々まで「ド級(弩級)」という言葉を残した程である。 その上で、「モホルン」という、若干変態性が漂いつつ、どことなくガチムチ系の雰囲気も残す、正体不明な音節が続くことによって、視聴者の警戒感のボルテージを上昇させる。「ゴツそう」な上で更に「なんか変態っぽい」という気配によって、視聴者の警戒意識は急速に高まることになる。 そこで、不意打ちのように続く「リンクル」という謎の可愛らしい音節。 りん、である。おまけにクル、である。「ティンクル」や「きらりん」といった、なかよしやりぼん系の子供向け少女漫画の気配満載ではないか。