「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか / 斉藤環」 この本を知ったのは、あるはてな匿名ダイアリーについていたトラックバックからだった。タイトルから検索してみると、レビューエントリに行き着いた。 『母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか / 斉藤環 - ビールを飲みながら考えてみた…』 このエントリでは、内容概略を知るに、ほぼこれで十分なほど網羅されているが、実際に本を読むと何ともいえない怖さがある。この書籍が映し出す怖さは、女性として育ってきた身には非常に腑に落ちることが多々あるのだが、おそらくは男性には実感として感じられないかもしれないとは思った。ただし、この書籍の著者は男性である。そして、「それ」の存在を描写するのに、著者の男性ジェンダーが貢献したのだろうとは思えた。なぜかジェンダー女性と男性で違いがある引きこもり治療の第一人者と紹介される著者が、実感を持て