イプシロンの実証機E-Xの上段モータ イプシロンロケット二段階開発の第一段階では、革新的機体システム技術を早期に実証するとともに、近い将来の小型衛星ミッションの要求に応えるため、イプシロンの実証機E-Xを開発します。その第2段、第3段には、「はやぶさ」を打ち上げたM-Ⅴ型ロケット5号機の第3段モータ、第4段(キックステージ)モータの改良型、M-34cモータ、KM-V2bモータを採用します。いずれも比推力300秒台の超高性能の固体モータです。 M-Ⅴ上段モータの開発完了から10年以上が経過した今日、入手できなくなった部品や材料がある一方で、材料技術・製造技術の進歩によってコストの削減と構造の軽量化を同時に達成する改修も可能となっています。E-X開発では、設計、材料、製造工程について8項目の改修を行います。特に、燃焼ガスの流れに直接さらされる耐熱材・断熱材については、M-34cモータの4分の1