H3ロケット、2022年度内の打ち上げ目指す。対策案を並行開発し、延期の原因となった振動問題を解決【宇宙ビジネスニュース】 9月1日、JAXAが新型基幹ロケット「H3ロケット」の開発状況に関する記者説明会を開催し、プロジェクトマネージャの岡田匡史氏が2022年度内にH3ロケット試験機1号機の打ち上げを目指す方針を説明しました。 試験機1号機、2度の打ち上げ延期 H3ロケット試験機1号機は、当初2020年度の打ち上げを予定していました。ところが、第1段エンジンとして新たに開発中のLE-9エンジンのタンクから燃焼室に推進剤を供給する液体水素ターボポンプのタービンの一部に亀裂やひび、燃焼室の壁に小さな穴が生じているのが確認され、設計を見直すために打ち上げが2021年度に延期されていました。 原因究明と対策のために振動試験や燃焼試験等を進めた結果、不具合を改善する対応策が確立されました。しかし、新
