アルカリミギワバエが水中を歩き回る様子は55秒前後から。(字幕は英語です)(PHOTOS AND VIDEO: FLORIS VAN BREUGEL) 私たちの身の周りに普通にいるハエ。ゴミ箱の周囲を飛びまわったり、ひょっとするとあなたの食事の上に嘔吐していたりするかもしれない。だが、水中で呼吸するハエにはめったに出会わないだろう。 米カリフォルニア州にあるモノ湖には、世にも奇妙な毛むくじゃらのアルカリミギワバエ(Ephydra hians)が生息している。強いアルカリ性の湖に潜ってエサを取ったり産卵したりできる「潜水」バエだ。このハエが水に潜るときは、体の周りに気泡ができ、ハエはその中で呼吸できる。(参考記事:「女性の頭から生きたゴキブリを摘出、インド」) 米ワシントン大学の博士研究員候補生フローリス・バン・ブリューゲル氏は、ナショナル ジオグラフィック協会研究・探検委員会の資金援助を受