農薬やストレスで発生する危険な活性酸素 現在、人間はもちろんのこと、サルもモルモットも体内でビタミンC(抗酸化物質の一種)の合成はできない。はるか昔は合成できたが、数千万年前から合成しなくなったそうである。植物や果実を食べるようになって、その必要がなくなったのだろう。やがて火を使うようになると、消化しやすくなり、より多くのエネルギーが得られるようになった。これが、大量のブドウ糖を必要とする脳を発達させたといわれる。 私たちは活性酸素から逃れられない。呼吸するだけで、その2~3%は活性酸素になる。前田浩教授によれば、主ながんの原因は、①化学物質、②放射線、③慢性感染(による炎症)の三つだが、いずれも活性酸素が発生して、DNAを傷つけることで発がんが始まるそうだ。 この三つのなかで、私たちの体が常にさらされているのが化学物質だろう。現在、約10万種類の化学物質が日常生活で使われているといわれ、