船舶の塗装や橋りょうの塗膜除去を手がける山口県下松市美里町のオーシャンテック(加治尚幸社長)がドローンを使った農業支援事業に力をいれている。農薬の空中散布や種まきなど、テクノロジーの活用で農家の負担軽減と持続可能な農業を後押しする。 同社は、高速道路にかかる橋の塗り替え前に劣化した塗料の膜を除去する工事で、高所からの進ちょく確認や工程管理のため2016年にドローンを導入。ドローンによる1次産業の支援が今後有望と見込み、2018年に空中からの農薬散布を始めた。 初めての散布は山口市の住宅地にある水田。県内でも事例が少なかった農業用ドローンを見ようと近隣の住民が見学に訪れた。周辺への農薬の飛散もなく、効率的だと判断した見学者の1人から新たに依頼を受け、以後売り上げを順調に伸ばしている。広大な農地での作業負担軽減が、多くの農家の支持を集める。 県内全域をカバーし現在はトップシェア。今年の水稲への