ブックマーク / www.technologyreview.jp (52)

  • ボルドーの伝統的なぶどう園が農業ロボットを採用

    世界で最も伝統的なワイナリーでさえ、ロボットの魅力に抗うことはできない。 MITテクノロジーレビューでは以前、ぶどうの収穫性を向上させ、より良いワインを作るために、カリフォルニアのやり手のぶどう園主たちが最新のテクノロジーを取り入れていると紹介した。シリコンバレーに近接しているという土地柄や、多くの企業経営幹部たちがテクノロジー・ブームで得た富をナパ・ソノマのワイナリーに投資しているという事実を鑑みれば、驚くほどのことではない。 しかし、ヨーロッパとなると話は全く違う。「何世紀にも渡る伝統」というからには、ワインはほとんどが古き良き伝統工程にのっとって作られるべきなのである。高級ぶどう園ともなると特にそうだ。 ワイン専門メディアのデキャンター(Decanter) によると、世界で最も高名なワインメーカーであるシャトー・ムートン・ロートシルトが現在ロボットを試用中であるという。ボルドーの「シ

    ボルドーの伝統的なぶどう園が農業ロボットを採用
    agrisearch
    agrisearch 2017/12/05
    「テッドは車輪であたりを動き回り、土壌を耕し、雑草を根こそぎ取り除く」
  • 新潮流「DIYバイオ」は食糧問題解決の切り札となるか

    企業や大学の閉ざされた研究室から飛び出した個人が、生物学をハックする「DIYバイオ」の動きがアメリカを中心に広がっている。日でもさまざまなバックボーンを持つ有志が集まり、人工培養肉の開発を試みる団体が現れた。彼らが想像する「糧」を取り巻く未来の社会とは。 by Yasuhiro Hatabe2017.10.10 105 26 7 3 「かつてはコンピュータは非常に高価なものだったが、価格が下がることによってビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような起業家が登場し、マイクロソフトやアップルを生みました。同じ流れが、ものづくりの領域に移行しメイカーズ・ムーブメントとなり、いまはバイオテクノロジーの分野に広がってきています」。 10月4日に開かれたMITテクノロジーレビュー主催のイベント「MITTR Emerging Technology Conference #4 DIYバイオの社会実装~

    新潮流「DIYバイオ」は食糧問題解決の切り札となるか
  • おいしい、ヘルシー、環境に優しい食品をAIシェフが考案

    あなたが次にべるベジバーガーは、ひよこ豆と黒豆、それにひとつまみの人工知能AI)で作られているかもしれない。 チリのスタートアップ企業ノットカンパニー(NotCompany)は、事による環境への影響を減らすために、機械学習を使って動物性品を排除しようとしている。ノットカンパニーのアルゴリズムは補完関係にある材料を組み合わせて、おなじみの味を模した新しいレシピを作ってくれる。 情報サイト「ザ・リンガー」の紹介記事にあるとおり、ノットカンパニーのジュセッペ(Giuseppe)と呼ばれるAIは、環境や健康に与える影響、味を考慮しながら、材料の化学成分、分子構造、栄養成分データセットを調べることで、ぴったりな代替材料を見つけ出す。ノットカンパニーの最初の商品であるマヨネーズは、乳製品を使わずにエンドウ豆、バジル、じゃがいも、菜種油を使って作られた。マヨネーズの次は、チョコレートとギリシャヨ

    おいしい、ヘルシー、環境に優しい食品をAIシェフが考案
    agrisearch
    agrisearch 2017/11/18
    「ノットカンパニーのジュセッペ(Giuseppe)と呼ばれるAIは、環境や健康に与える影響、味を考慮しながら、材料の化学成分、分子構造、栄養成分データセットを調べることで、ぴったりな代替材料を見つけ出す」
  • 人間の体内で遺伝子編集する初の試みが実施へ

    ブライアン・マドゥーという男性が文字どおり実験台となる。マドゥーは公式に、自分の体内で遺伝子編集を実施する最初の人間になるからだ。今回の遺伝子編集では、断片化したDNAを含むIV遺伝子を、自身の遺伝物質に挿入する。 AP通信が報じたところによると、サンガモ・セラピューティクス(Sangamo Therapeutics)が開発した治療法では、「ジンクフィンガー」として知られる手法を用いて、マドゥーのDNAを切り取り、修復遺伝子を挿入するのだという。計画通りに進めば、マドゥーが患う肝臓疾患のハンター症候群に効果のある酵素を、自らの体内で生成できるようになる。マドゥーは心からそうなることを祈っている。というのも、彼はこの病気のせいで、現在までに26回も手術を受けているからだ。 遺伝子編集が人体に用いられた実績はもちろんある。サンガモはこれまでにもHIV用の治療法などの開発をしてきた。しかしそれら

    人間の体内で遺伝子編集する初の試みが実施へ
  • 茶色くならない 遺伝子組み換えリンゴは 消費者にウケるか?

    GM Apples That Don’t Brown to Reach U.S. Shelves This Fall 茶色くならない 遺伝子組み換えリンゴは 消費者にウケるか? 米国企業が、遺伝子操作で茶色く変色しないようにしたリンゴを今秋から店頭で販売する。商品パッケージに遺伝子組み換え品の表示がないので消費者団体などの反発が予想されるが、開発者は変色しないリンゴはリンゴの売上を伸ばし廃棄を減らす可能性があるとしている。 by Andrew Rosenblum2017.10.12 77 48 5 0 米国の合成生物学分野の複合企業が、今秋から遺伝子組み換えリンゴを販売する予定だ。「アークティック(Arctic)」と呼ばれるこのリンゴは「遺伝子組み換え品(GMO)」の表示なしで販売される。 アークティックリンゴは、変色を抑制するように遺伝子操作がされており、米国中西部と南カリフォルニア

    茶色くならない 遺伝子組み換えリンゴは 消費者にウケるか?
  • 「500年に一度」なぜ頻発?洪水リスク予測モデルは時代遅れだ

    大型ハリケーン「ハービー」はヒューストン周辺地域全体に甚大な被害をもたらした。米国政府のリスク予測によると、ハービーは「過去3年間でヒューストンを襲った3度目の、500年に1度レベルの洪水」ということになる。 by James Temple2017.09.08 14 10 10 2 カリフォルニア大学デービス校の研究者が、FEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁) の発行した洪水地帯マップを書き換えた。ヒューストン周辺地域の壊滅的な洪水災害状況を捉えた衛星画像を追加したのだ。テキサス州に8月末に上陸した大型ハリケーン「ハービー」によるヒューストン周辺地域全体の降雨量が1000ミリを超えた後のことである。 予備的なアセスメントの結果によると、洪水に見舞われた地域の3分の2が、FEMAが100年単位で指定する氾濫原から外れていたという。これらの地域が洪水に見舞われる確率は毎年、わずか1%程度

    「500年に一度」なぜ頻発?洪水リスク予測モデルは時代遅れだ
  • 史上初の生体転送機、 米国のバイオ企業が披露

    Biological Teleporter Could Speed Outbreak Response, Seed Life Through Galaxy 史上初の生体転送機、 米国のバイオ企業が披露 異端の生物学者クレイグ・ベンター博士が設立した企業が、遺伝子のデジタル情報に基づいて、ウイルスを自動的に作成する装置を開発した。将来的にはこの装置を使って、生物の惑星間転送も可能になるとしている。 by Brian Alexander2017.08.07 341 6116 21 0 世界初の生体転送機は、サンディエゴのビルの低層階にあるシンセティック・ゲノミクス社(Synthetic Genomics Inc.:SGI)の研究室に設置されている。一見すると、巨大なカートのようだ。 実はこの装置は、小さな機械やラボ・ロボットの集合体であり、互いに接続されて一つの巨大な機械になっている。この装置

    史上初の生体転送機、 米国のバイオ企業が披露
  • 主要科学誌で グーグルによるAI研究の 論文発表が急増

    Google’s AI Explosion in One Chart 主要科学誌で グーグルによるAI研究の 論文発表が急増 主要科学誌でグーグルAI研究の論文発表が急増している。機械学習、特に深層学習分野への投資が医療から気候モデルまで行き渡り、検索広告で得た資金を科学の発展に振り向け、最先端のテクノロジーに基づく圧倒的優位を追求しているのだ。研究についていけないライバルは、ビジネスでも取り残される。 by Antonio Regalado2017.03.27 364 109 15 0 ネイチャー誌、米国科学アカデミー紀要、米国医師会雑誌は、どれも世界で最も優れた学術雑誌だ。昨年、大手テック企業のアルファベット(グーグル)は、これらすべての学術誌に論文を発表した。 大手検索企業のアルファベット(社マウンテンビュー)は、眼科からコンピューター・ゲーム、神経科学、気候モデルまで、あらゆる

    主要科学誌で グーグルによるAI研究の 論文発表が急増
  • 闇市場を生み出した農業機械のソフトウェアライセンス

    農業機械用ソフトの闇市場を生んだのは、プラットフォーム指向の許諾契約のせいかもしれない。「修理する権利」を守るため、メーカーとの契約を無効化する法律が米国各州で審議中だ。 by Michael Reilly2017.03.24 42 28 5 0 世界最大の農業機械メーカー、ディア・アンド・カンパニー(ブランド名「ジョンディア」)のトラクターを購入するとき、農家は信頼できる機械が手に入ったと思う。しかし、何かが故障して修理が必要になると、農家は農業機械のライセンス契約により、自分たちでは修理できないという不快な事実に気付く。闇市場にはハッキングされたソフトウェアが販売されているが、少なくとも、ジョンディアのライセンス契約には違反する可能性がある。 この種のどうにもしようがない事例がニュースサイト「マザーボード」の最近の記事で紹介されている。記事では、複数の農家がブランドのあるトラクター・メ

    闇市場を生み出した農業機械のソフトウェアライセンス
    agrisearch
    agrisearch 2017/03/27
    「「(自分で農機を)修理する権利」を守るため、メーカーとの契約を無効化する法律が米国各州で審議中」
  • レーザー光線で 柑橘類を害虫から守る 「光学フェンス」

    Insect-Zapping Laser “Fence” Prepares for First Enemy Contact レーザー光線で 柑橘類を害虫から守る 「光学フェンス」 カンキツグリーニング病(黄龍病、HLB)を媒介するミカンキジラミをレーザー光線で撃墜する「光学フェンス」の実験が今夏始まる。フロリダではオレンジの収穫量が減っており、殺虫剤や木の交換に多額の費用がかかっているだ。 by Tom Simonite2017.03.01 3 9 2 1 フロリダの柑橘類農家は戦いの最中にある。「ミカンキジラミ」という昆虫の侵入により、果実の熟成を妨げる病気が広がり、オレンジの生産が2005年の半分以下の水準にまで減ったのだ。農家は農薬を散布し、病気になった木を引き抜いて対処しているが、そんなことでこの戦いには勝てない。ハイランズ郡の農家ジョン・バーベンは「当にあいつらを駆除できるのか

    レーザー光線で 柑橘類を害虫から守る 「光学フェンス」
    agrisearch
    agrisearch 2017/03/01
    「今夏、インテレクチュアル・ベンチャーズはフロリダ州にある米国農務省の敷地にカメラでミカンキジラミを認識し、レーザー光線で撃墜する装置を設置する計画」
  • クボタ、自動運転農機を初公開

    農業の担い手が減り、耕作面積が増えれば、自動化でギャップを埋めるしかなくなる。 by MIT Technology Review Japan2017.01.26 111 11 5 0 農業機械最大手のクボタは、京都で開催された自社イベントで、開発中の自動運転農機を日メーカーとして初めて公開した。GPS(全地球測位システム)で自機の位置を把握し、あらかじめ指定された範囲内で無人運転できる。公開されたのは自動耕うん機(トラクター)、田植機、自動収穫機(コンバイン)の3機種で、Wi-Fiリモコンで起動から作業内容の指定、作業開始を指示できる。 クボタが公開したトラクター、田植機、コンバイン 国内の農地は、少子高齢化による離農、企業等への委託が増えており、一経営体・一戸当たりの経営耕地面積は、もともと規模の大きい北海道でも他の都府県でも増加傾向にある。したがって、作業全体の自動化、天候が悪くても

    クボタ、自動運転農機を初公開
  • 作物の病気治療にウイルスを使う研究をDARPAが計画中

    病気に耐える遺伝子組み換え作物の開発には時間と費用がかかる。作物の遺伝子を改変する昆虫を活用したほうが早いかもしれない。 by Emily Mullin2016.12.05 12 7 4 0 枯れかけた病気の作物は、近い将来、昆虫を田畑に放てば治せるかもしれない。 遺伝子工学の手法により、壊滅的な病気に対して、従来種よりも強い植物種はすでにある。しかし、成長した作物を植物病がひとたび襲えば、農薬はそれほど役に立たず、迅速に対応する手段もない。 この問題に対処するため、米国国防先端研究計画局(DARPA)は、昆虫と植物の自然な関係を利用しようとしている。DARPAは、昆虫を使って、餌になる植物に有益な遺伝形質を伝えるウイルスを感染させようとしているのだ。 DARPAは昆虫を使って、病気に対抗する効果がある遺伝形質を作物に感染させようとしている DARPAでプログラムの責任者を勤める科学者のブ

    作物の病気治療にウイルスを使う研究をDARPAが計画中