ブックマーク / www.technologyreview.jp (50)

  • 脳オルガノイドをコンピューターに接続、日本語の音声認識に成功

    ヒト「脳オルガノイド」をコンピューター・チップに接続し、単純な計算タスクを実行できるシステムが開発された。新しいバイオ・コンピューターの可能性を示している。 by Abdullahi Tsanni2023.12.12 24 10 米研究チームが、シャーレの中で培養されたヒトの脳細胞の塊である「脳オルガノイド」を電子チップに接続し、簡単な計算タスクを実行することに成功。新たな研究成果として発表した。 発表したのは、インディアナ大学ブルーミントン校のフェン・グオ准教授らの研究チーム。幹細胞から作製した脳オルガノイドをコンピューター・チップに取り付けた「ブレイノウェア(Brainoware)」と呼ばれるセットアップを構築。人工知能AI)ツールに接続した。研究チームは、このハイブリッド・システムが、情報を処理、学習、記憶できることを明らかにした。初歩的な音声認識の実行にも成功したという。12月1

    脳オルガノイドをコンピューターに接続、日本語の音声認識に成功
  • 「パワポの発明」が 世界を変えた、知られざる 企業プレゼンの歴史

    関連度順 日付順 1987年のサーブ9000CDセダンの発売を記念して集まった2500人の聴衆は、高さ8メートルのスクリーン、大勢の合唱団、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、50人あまりのパフォーマーによるオペレッタを楽しんだ。(Douglas Mesney/Incredible slidemakers) Next slide, please: A brief history of the corporate presentation 「パワポの発明」が 世界を変えた、知られざる 企業プレゼンの歴史 かつて、スライドを使った企業のプレゼンテーションは多額の費用と手間がかかる特別なものだった。それを誰もが簡単に作れるようにしたのがマイクロソフトの「パワーポイント」だ。パワーポイントの登場は企業プレゼンを大きく変えた。 by Claire L. Evans2023.09.01 156

    「パワポの発明」が 世界を変えた、知られざる 企業プレゼンの歴史
  • グーグル元CEO特別寄稿: AIは科学をこう変える

    Eric Schmidt: This is how AI will transform how science gets done グーグル元CEO特別寄稿: AIは科学をこう変える 「クラウド」という言葉を提唱したグーグルCEOのエリック・シュミットは今、人工知能AI)は科学を再構築し、すべての人々に影響を及ぼすだろうと主張する。 by Eric Schmidt2023.07.10 238 35 今年も異常気象の夏が到来した。前例のない熱波、山火事、洪水が世界各国を襲っている。このような異常気象を正確に予測するという課題に対応するため、半導体大手のエヌビディア(Nvidia)は、人工知能AI)を搭載した地球全体の「デジタルツイン」を構築している。 「アース2(Earth-2)」と呼ばれるこのデジタルツインは、数十テラバイトの地球システムデータを使用するAIモデル「フォーキャストネッ

    グーグル元CEO特別寄稿: AIは科学をこう変える
    agrisearch
    agrisearch 2023/07/10
    「現在の気象予測手法よりも数万倍速く、正確に今後2週間の天候を予測できる」
  • 生成AIで広告収入目的のゴミサイトが急増、1日1200本更新も

    広告収入目的の「MFA」と呼ばれる低品質なWebサイトで、生成AIの導入が進んでいることが分かった。中には1日1200以上の記事を生成しているサイトもあり、自動化が急速に進んでいる様子が伺える。 by Tate Ryan-Mosley2023.06.28 542 9 AIチャットボットを活用して生成された文章によって構成されたWebサイトが、グーグルなどを経由して広告収入を得ている。メディア研究機関のニュースガード(NewsGuard)が作成し、MITテクノロジーレビューに独占的に提供された新たな報告書によって、こうした実態が明らかになった。 140社を超える大手ブランドが、おそらく知らず知らずのうちに、AIで作成された信頼性の低いサイトの広告費用を支払っているとみられる。こうしたAI生成ニュースサイトで見つかった大手ブランドの広告の90%はグーグルが配信したもので、グーグル自身のポリシ

    生成AIで広告収入目的のゴミサイトが急増、1日1200本更新も
  • 世界を変えるはずだった 「デザイン思考」とは 何だったのか?

    Design thinking was supposed to fix the world. Where did it go wrong? 世界を変えるはずだった 「デザイン思考」とは 何だったのか? 企業や自治体から一時注目を浴びた「デザイン思考」の輝きは近年、失われつつある。組織内での「イノベーション劇場」が常態化し、多くの課題が大量の付箋では解決困難であることが明らかになった今、デザイン思考のアプローチにもイノベーションが求められている。 by Rebecca Ackermann2023.04.07 409 96 2011年のことだ。カイル・コーンフォースがアイディオ(IDEO)のサンフランシスコ・オフィスに初めて足を踏み入れたとき、まったく新しい世界に迷い込んだように感じた。当時、非営利団体「エディブル・スクールヤード・プロジェクト(Edible Schoolyard Projec

    世界を変えるはずだった 「デザイン思考」とは 何だったのか?
  • 環境も農家も救う「ソーラーシェアリング」が注目される理由

    太陽光パネルを高めに設置することで少し日陰を作り、発電や営農に利用するソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)が、温暖化対策や農家の収益増、都市問題の解決につながる可能性があると注目されている。 by Matt Whittaker2022.12.30 251 5 8 最近の涼しく晴れたある午前中、ジャックス・ソーラーガーデン(Jack’s Solar Garden)では、メグ・ケイリーが訪れた人々にケールという野菜の苗床を案内していた。スプラウト・シティ・ファームズ(Sprout City Farms)の事業部長であるケイリーは、デンバー地域の意外な都市空間で、10年以上農業に携わっている。ケールはこの日、デンバー市から北へ1時間ほどの場所で、研究者たちと一緒に「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」という実験的農法に取り組むのだ。 この記事はマガジン「世界を変えるU35イノベーター2

    環境も農家も救う「ソーラーシェアリング」が注目される理由
  • 絶滅危惧鳥類からiPS細胞を樹立、保全研究で前進=環境研など

    国立環境研究所などの共同研究チームは、独自に開発した手法を用いて、日国内に生息する絶滅危惧種である、ヤンバルクイナ、ライチョウ、シマフクロウ、ニホンイヌワシからiPS細胞(人工多能性幹細胞)を樹立するのに成功した。絶滅危惧鳥類のiPS細胞を樹立した報告は世界で初めてであり、絶滅危惧種保全研究の新展開が期待される。 研究チームは以前、転写活性を高めた「Oct3/4」を含めた6つの初期化遺伝子を使用して効率的にニワトリのiPS細胞を樹立させており、今回はこの手法を発展させた。死亡個体から取得したヤンバルクイナ、ライチョウの体細胞と、新生羽軸(新しく生えてきた羽の羽軸)から取得したシマフクロウ、ニホンイヌワシの体細胞に、転写活性を強化したOct3/4を含めた7つの遺伝子(ニホンイヌワシは8つ)を同時に導入。これらの野生鳥類のiPS細胞を樹立した。 絶滅危惧種を含めた野生動物では、生体を使った実

    絶滅危惧鳥類からiPS細胞を樹立、保全研究で前進=環境研など
  • 量子光を自在に制御、シュレディンガーの猫状態を生成=東大など

    東京大学などの共同研究チームは、あらゆる量子光を所望のパルス波形で出力する光源である「量子任意波形発生器(Q-AWG:Quantum Arbitrary Waveform Generator)」を提唱。その核心となる技術である量子光のパルス波形を自在に制御する手法を開発し、大規模光量子コンピューターの作動に必要となる、特殊なパルス波形を持つ量子光の生成に初めて成功した。 研究チームは、量子もつれを介してパルス波形を自在に制御する新しい手法を考案した。光1と光2に量子もつれがある場合、光2を光子検出器に入射すると、光子が検出されたタイミングで光1側に狙った量子状態が生成される。光子検出器の前に光フィルターを設置することで、生成される量子光のパルス波形を指定する仕組みである。同チームは、量子もつれのある光の周波数帯域を広くすることで波形制御の分解能を上げ、任意のパルス波形を実現した。 この方法

    量子光を自在に制御、シュレディンガーの猫状態を生成=東大など
    agrisearch
    agrisearch 2022/11/04
    「量子任意波形発生器(Q-AWG:Quantum Arbitrary Waveform Generator)」
  • NTT西らが農業のデジタル化で共同研究、環境再生を推進

    NTT西日や理化学研究所など8組織で構成する研究チームは、土壌を修復・改善しながら自然環境を回復する「環境再生型農業」の実現に向けて、農業のデジタルツインに関する共同研究を開始する。農業生態系の各層を科学的に解析し、数値化されたデジタルデータを基に各階層間の相互作用を解明することで、自然環境に配慮した農業の実現を目指す。 研究では、果樹園地の土壌及び微生物叢と作物が対となった解析データを取りまとめて統合的に解析し、果樹の収量・品質に影響を及ぼす主要因子を明らかにする。さらに、多様な栽培方法の農場から得た土壌及び微生物叢と作物のデジタルデータを格納した「土壌データベース」や、「土壌AI人工知能)エンジン」による精密診断手法を開発する。研究対象は温州ミカンで、日全国の有機栽培、特別栽培、慣行栽培の農場から土壌と作物の両方を収集する。 化学肥料・化学農薬を利用する現在の農業システムは地球規

    NTT西らが農業のデジタル化で共同研究、環境再生を推進
  • 「千人計画」ハーバード大教授の裁判、今後の学術界への影響は?

    ハーバード大学の著名なナノテクノロジーの専門家が、中国との関係を隠した罪で裁判を受け、有罪判決が出た。中国の「千人計画」などの知財窃取に対抗する米国の取り組み「チャイナ・イニシアチブ」の一環であり、今後の影響が注目される。 by Antonio Regalado2021.12.22 25 2 3 2020年2月、ハーバード大学に到着した捜査官は、著名なナノテクノロジーの研究者で、同大学の化学・化学生物学部長だったチャールズ・リーバー教授を探していた。目的は、中国のある大学との経済的なつながりを隠していた容疑でリーバー教授を逮捕するためだった。ハーバード・ヤードの近くでリーバー教授を逮捕することで、当局は学術界に対し、中国とのつながりを開示しないことは重罪だというメッセージを高らかに送ったのだ。 リーバー教授は、ボストンの連邦裁判所で12月14日から始まった裁判を受けている(日版中:21日

    「千人計画」ハーバード大教授の裁判、今後の学術界への影響は?
  • 脳はいかにして「心」を生み出しているのか?

    人間の心は、脳や体、周囲の世界とのやり取りによって継続的に作り出される。私たちの脳は体の調節をするために進化したのであり、思考や感情、感覚、その他の精神的な能力は、そうした調節の結果である。 by Lisa Feldman Barrett2021.10.01 33 31 47 「心」とは何だろうか。これは奇妙な質問かもしれない。だが、強いて言えば、意識、夢、情動、記憶など、自分を自分たらしめる自分自身の一部だと言えるかもしれない。科学者たちは長い間、このような心の側面は、脳の特定の場所が司っているのだと考えていた。恐怖を司る神経回路や記憶領域などである。 しかし、近年、人間の脳は実はごまかしの達人であり、経験や行動からは脳の内部がどのように機能しているのか解明できないことが分かってきた。心とは実際、脳と体、そして周囲の世界によって継続的に作り出されるものなのである。 見たり、考えたり、感じ

    脳はいかにして「心」を生み出しているのか?
  • 登 大遊「イノベーションは“いんちき遊び”から生まれる」

    「デジタル敗戦」という言葉が確定した事実かのように語られる日のICTの現状に対し、天才プログラマーの登 大遊氏は「あまり心配する必要はない」と話す。日に必要なのは大企業の「遊び」だと言う。 by Yasuhiro Hatabe2021.08.30 1293 782 29 独創的な若きイノベーターを選出する世界的アワード「Innovators Under 35(イノベーターズ・アンダー35)」。その日版「Innovators Under 35 Japan」が今年も開催され、8月31日まで公式サイトで候補者の推薦および応募を受付中だ(人による応募のみ9月7日までに延長)。 このアワードで、「通信」領域の審査員を務める1人が登 大遊氏(36歳)である。登氏は、筑波大学入学時に、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門」に採択され開発したVPNソフ

    登 大遊「イノベーションは“いんちき遊び”から生まれる」
  • 新型コロナ研究所流出説、 研究者生命を賭けた ある科学者の闘い

    They called it a conspiracy theory. But Alina Chan tweeted life into the idea that the virus came from a lab. 新型コロナ研究所流出説、 研究者生命を賭けた ある科学者の闘い 新型コロナウイルスの起源をめぐって、中国の研究所からの流出の可能性を指摘したのは、米国の著名な研究機関で働く博士研究員(ポスドク)だった。当初は陰謀論と一蹴された主張は、彼女の粘り強い活動によって科学界のコンセンサスに変化をもたらしている。 by Antonio Regalado2021.08.12 211 28 30 アリナ・チャン博士が疑問を投げかけ始めたのは、2020年3月だった。チャン博士は、中国から広がった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)についてフェイスブックで友人と話していた。チャン博士は

    新型コロナ研究所流出説、 研究者生命を賭けた ある科学者の闘い
  • 高すぎる「培養肉」、 植物肉とのブレンドが現実的

    Your first lab-grown burger is coming soon—and it’ll be “blended” 高すぎる「培養肉」、 植物肉とのブレンドが現実的 環境や倫理的な問題の解決策として培養肉の作成に取り組む企業が増えているが、コストがかかりすぎることが商品化の障壁となっている。しかし、植物由来の代替肉と混合することで、両者のいいとこ取りをした「ブレンド肉」が私たちの卓に届く日は遠くないかもしれない。 by Niall Firth2021.06.18 27 15 8 10年前のある涼しい秋の夜、ジェシカ・クリーガーは頭をスッキリさせるため、ジョギングに出かけた。当時、神経科学を専攻する大学生であったクリーガー博士は、多くの動物が用として屠殺される残酷なシーンを描いたドキュメンタリーを見たばかりであった。「動物は恐怖や苦痛を感じながら死んでいきました」とクリー

    高すぎる「培養肉」、 植物肉とのブレンドが現実的
    agrisearch
    agrisearch 2021/06/24
    「ケンタッキーフライドチキン(KFC)は、ブレンド肉のチキンナゲットの生産に取り組んでおり、年内にも発売する可能性があると発表している」
  • 食の技術革新は人類に利益をもたらすか?MITTRの誌面から

    この進歩は私たちにとって利益以上に害になるのではないか?——新たなテクノロジーの登場は、いつも同じ疑問を生む。 過去のMITテクノロジーレビュー誌面に掲載された、の進歩にまつわる記事を紹介しよう。 by Katie McLean2021.06.21 7 1 2 「農薬のルームランナーから降りる」(1985年11月/12月号) DDT(有機塩素系殺虫剤)は、害虫駆除の新時代の幕開けとなったが、同時に新たな環境意識も生み出した。社会が害虫駆除のために化学物質に依存し始めると、DDTは問題の元凶とされた。化学物質が開発されるとすぐに、人間の健康や環境に対する影響についての疑問が表面化し始めたのだ。 これらの懸念には十分な根拠があることが証明されている。昆虫の多くの種が、もはや農薬の効能に反応しない。世界での農薬使用は劇的に増加しているが、害虫によって失われる作物の割合は減少していない。昆虫

    食の技術革新は人類に利益をもたらすか?MITTRの誌面から
  • 新型コロナ、免疫が持続しない可能性も=「風邪」にヒント

    パンデミックの収束に関する多くの議論では、新型コロナウイルス感染症にかかって獲得する免疫がある程度長く持続することを前提としている。しかし、一般的な風邪の症状を引き起こす別のいくつかのコロナウイルスについての研究で、免疫が持続する期間はさほど長くないことが分かった。 by Antonio Regalado2020.05.05 1731 316 368 15 2016年秋から2018年にかけて、マンハッタンにあるコロンビア大学の研究者は、191人の子ども、教師、救急隊員を対象に、鼻腔を拭った綿棒を収集し、くしゃみや喉の痛みがあったらそのことを記録してほしいと依頼した。一般的な呼吸器系ウイルスとそのウイルスが引き起こす症状、回復した人のそれぞれのウイルスに対する免疫の持続期間を把握することが目的だった。 研究対象のウイルスには、HCoV-HKU1、HCoV-NL63、HCoV-OC43、および

    新型コロナ、免疫が持続しない可能性も=「風邪」にヒント
  • 新型コロナは世界にどう広がったのか? 遺伝子解析で追跡

    科学者たちは、新型コロナウイルスの遺伝子変異をリアルタイムで追跡している。遺伝情報から、ウイルスの進化の様子や、各国に複数の経路で侵入している事実が明らかになってきた。 by Antonio Regalado2020.03.06 3162 1559 160 15 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がこれまでにない規模で世界的に広がる中、ウイルスの遺伝物質から、感染経路だけでなく、世界での広がり方や封じ込めに失敗した状況が、最終的に分かるかもしれない。 科学界では、ウイルスの感染拡大に伴う遺伝子変異を追跡することで、ほぼリアルタイムで系統樹が作成されている。この系統樹は、感染が国から国へ飛び火する様子を特定するのに役立つという。 ブラジルの科学者たちは、2月下旬に国内初の新型コロナウイルスの感染例を確認した際、すぐにウイルスの遺伝子配列を解読した。そして、すでにオンライン上で公表され

    新型コロナは世界にどう広がったのか? 遺伝子解析で追跡
  • ハエの脳神経回路の高解像度マップ、グーグルの研究者らが発表

    ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。 FlyEM | Janelia Research Campus This map of a fly’s brain connectivity is the best we’ve ever seen グーグルとバージニア州のハワード・ヒューズ医学研究所ジャネリア・リサーチキャンパスの研究者が、世界最高となる高解像度の脳神経回路マップを発表した。「コネクトーム」と呼ばれるこの神経回路マップには、ショウジョウバエの脳にある2万5000個のニューロンとその間の2000万のつながりを示す配線図が示されている(詳しい画像はこちら)。 今回発表されたコネクトームには、ハエの脳の直径約250マイクロメートル(髪の毛2の太さに相当)の領域が示されている。マッピングされた領域はハエの脳全体の約3分の1を占め、記憶と位置感覚に関連する領域が含まれて

    ハエの脳神経回路の高解像度マップ、グーグルの研究者らが発表
  • 東大、熱を一方向のみに伝えるナノチューブ新素材を開発

    東京大学の研究者らがカーボンナノチューブを用いて、ある方向に沿っては熱を伝えるが、その垂直方向にはほとんど熱を伝えない新素材を作り出すことに成功した。コンピューターなどのデバイスの冷却システムを設計・構築する方法に影響を与えそうだ。 by Emerging Technology from the arXiv2020.01.23 614 168 141 8 電気技術者にとって熱は厄介な存在だ。電子デバイスの信頼性を下げ、完全な誤作動を引き起こすことさえある。だからこそ、コンピューターの部品には放熱グリスが塗りたくられ、放熱管、ファン、さらには水冷システムまでが取り付けられているのだ。 目標は、繊細な部品から熱を集め、環境中に逃がせるようにすることだ。だが、デバイスが小さくなるほどこの課題を解決するのは難しくなる。たとえば、最新のトランジスターはナノメートル単位の大きさしかない。 コストパフォ

    東大、熱を一方向のみに伝えるナノチューブ新素材を開発
  • 有機農業への移行は「環境にやさしい」のか?

    有機農業には「環境にやさしい」というイメージがある。だが、実際には収穫量が減少するため、温室効果ガスを貯蔵している土地の農地転換が必要となり、温室効果ガスの排出量増加につながるとの研究が発表された。 by James Temple2019.11.20 266 30 7 6 有機農業は、農業から直接生み出される気候の汚染を削減できる。同じ量の糧を生産するのに、いま以上に多くの土地を必要としなければ、それ自体は素晴らしいことだろう。 だが、収穫量の不足分を補うために、二酸化炭素を蓄える草原や森林をさらに切り開けば、他の方法で減らせる温室効果ガスよりも、かなり多くの温室効果ガスを放出してしまう。ネイチャー ・コミュニケーションズ誌に掲載された新しい研究がこんな事実を明らかにした。 最近の別の研究でも、土地利用方法の変化を考慮すれば、有機農業は従来の農法よりも気候汚染を引き起こすと結論付けている

    有機農業への移行は「環境にやさしい」のか?
    agrisearch
    agrisearch 2019/11/20
    「だが、収穫量の不足分を補うために、二酸化炭素を蓄える草原や森林をさらに切り開けば、他の方法で減らせる温室効果ガスよりも、かなり多くの温室効果ガスを放出してしまう」