「特定の植物だけを効率よく育てる」ための農業において、農薬は必要不可欠である。 そうは言っても、過度の農薬散布は問題だ。撒きすぎると土壌・地下水汚染につながるし、「食の安全」もおびやかしかねない。農薬を無駄に消費すると、コストも増大してしまう。かといって少なすぎると効果が薄くなってしまう。 また、タンクを人間が背負って散布する方式は重労働。中毒やかぶれを防ぐためにも散布者は各種農薬に合わせた防護装備が必要となる。 これらの問題をAIカメラによる「スポット散布」で解決するのが、インドのテクノロジースタートアップNiqo Roboticsだ。 必要最少限の農薬をスポット散布 Niqo Roboticsが独自開発したAI農業カメラ「Niqo Sense™」は、コンピュータービジョンとディープラーニングモデルを用いて作物を認識。必要な場所に必要な量だけの「スポット散布」によって、農薬の無駄な消費を