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佐賀県武雄市で駆除したイノシシを乾燥・粉末化して堆肥に加工する取り組みが行われているそうだ(日本農業新聞) 灯油を1時間に10リットル使用し、70~80度に熱しながら回転させて粉砕し、5時間程度かけて粉末状にする。一度に400キロ前後を処理できる。同市では年間2000〜3000頭を駆除しているが、ジビエ化できるのは1割程度という。8割は埋却だが、2メートルほど掘らねばならず、大変な苦労だという。イノシシなどの有害鳥獣の減容化処理には焼却や微生物処理等あるが(農林水産省)、堆肥化は珍しいようだ。
佐賀県武雄市は、有害捕獲した野生イノシシの死骸を乾燥させ、粉末状の堆肥にする取り組みを始めた。全国でも珍しい。1回分の処理は約5時間で済み、従来より早く作れる。今後、堆肥の成分分析を進めて実用性を確かめる。市内では捕獲したイノノシの1割未満しか食肉にできておらず、活用が課題だった。地域資源として農家に供給することを目指す。 同市では、年間2000~3000頭のイノシシが捕獲されている。このうち食肉加工できるものは1割未満と少ない。武雄市では以前から埋却処理はせず、加工できない分や加工後の残渣(ざんさ)を市外の業者に処分委託してきた。業者への委託が難しくなったことで、イノシシなどを食肉加工処理する武雄地域鳥獣加工処理センターと市で相談の上、減容化処理をする乾燥炉の導入を決めた。今年3月に運転を開始した。 乾燥炉の価格は約3000万円で、「中山間地域所得向上支援事業」などを活用し、国、県、市の
外来生物の堆肥化を研究 篠山東雲高校の3年生で、8月に奈良県橿原市で行われた「近畿学校農業クラブ連盟大会」の意見発表で、最優秀に次ぐ優秀賞を受賞した。外来生物のウシガエルを捕獲、処分し、堆肥にする課題研究に取り組んでいる。大きな鳴き声が時に騒音として迷惑がられるが、その鳴き声に強い生命力を感じたと言い、駆除しきるのではなくて侵略を遅らせる、「在来種との共存」というメッセージを発信した。 自然豊かな丹波篠山市大芋地区の兼業農家に育ち、幼い頃から野山で遊び、「虫もカエルもヘビも、平気でつかめる」と笑う。自宅には家族と作ったビオトープがある。そこをウシガエルが“侵略”、在来種のカエルの声が聞こえなくなったことに「やばい!」と感じたのが中学生のころ。在来種の生態に悪影響を及ぼすことは小学生のころから知っていた。 高校2年生の時、一つ上の先輩たちが外来生物のミシシッピアカミミガメを堆肥化する研究に取
不潔なイメージが強いハエの幼虫「ウジ虫」を養殖魚のエサに使う研究が、愛媛大学で進んでいる。幼虫を増やすために使うのは家畜の排泄(はいせつ)物。人の食料にも使える魚粉の消費量を減らせるうえ、幼虫が排泄物を分解して肥料に作り替えてくれる。もしかしたらウジ虫が、食料不足と環境問題を救うかもしれない。 研究しているのは、愛媛大南予水産研究センターの三浦猛教授(54)。2008年ごろから、イエバエを中心に様々な昆虫を使った養殖魚のエサ研究に取り組み始めた。14年からは鹿児島県の養豚場にハエ養殖の実証施設を設け、民間との共同研究を進めている。 センターがある愛媛県南予地方はマダイやブリの養殖が盛ん。ある日、地元の養殖業者から「餌に使う魚粉が値上がりして困る」と聞いた。養殖魚を1キロ太らせるには魚粉が4~5キロ必要とされる。魚粉はペルー沖などで取れるカタクチイワシが主な原料だが、世界的な漁業資源の枯渇や
要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター集積バイオデバイス研究ユニットの田中陽ユニットリーダーらの共同研究グループ※は、シビレエイ[1]の電気器官を利用した新原理の発電機を開発しました。 火力や原子力といった既存の発電方法に代わる、クリーンで安全な発電方法の開発が急がれています。そこで近年、生物機能に着目し、グルコース燃料電池[2]や微生物燃料電池[3]などのバイオ燃料電池が開発されていますが、従来の発電法に比べて出力性能が劣っています。 一方、シビレエイに代表される強電気魚は、体内の電気器官で変換効率が100%に近い効率的な発電を行っています。これは、ATP(アデノシン三リン酸)をイオン輸送エネルギーに変換する膜タンパク質が高度に配列・集積化された電気器官とその制御系である神経系を強電気魚が有しているためです。共同研究グループは、これを人工的に再現・制御できれば、画期的な発電方
銀座の屋上緑化にも採用された無臭プレミアム馬ふん堆肥。馬由来の資源と岩手山の伏流水と、地熱を活用したクリーン栽培による八幡平マッシュルームは、食通も認める美味さで高級食材として流通。 展開している事業の内容・特徴 エネルギー資源の乏しい日本。東日本大震災以降、自然エネルギーが注目を集めている。地熱発電もそのひとつだが、実は日本は世界第3位の「地熱資源国」といわれているにもかかわらず、開発が遅れている。今回紹介するのは、地熱資源の豊富な岩手県八幡平市で、地熱と馬ふん堆肥を活用した未利用資源の地域循環型有機農業に取り組む企業組合、通称「ジオファーム八幡平」だ。 そもそも八幡平市は、日本で初めて商業稼働した松川地熱発電所があり、その地熱の2次利用から別荘やリゾート施設として温泉付き住宅や高齢者向け施設が多く、現在も地熱発電建設プロジェクトが2カ所稼働している地域である。これらの調査を加速する為に
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一面緑のはずの菜の花畑は全滅。根だけ残った菜の花を確認する竹折敬喜・菜の花農業生産組合長=20日、長野県大町市中山高原残雪の鹿島槍ケ岳と菜の花畑の景観で知られる長野県大町市中山高原=2008年5月12日 例年、大型連休ごろには、一面の菜の花と残雪の北アルプスの景観で、絶景ポイントとして人気が出てきた長野県大町市中山高原の菜の花畑が、シカの食害で全滅した。菜種収穫後の8月下旬には、混栽されているソバの花が咲き、NHK連続テレビ小説「おひさま」に登場するソバ畑となる。放映を機に、観光面でも期待していた地元は大きなショックを受けている。 菜の花を栽培する菜の花農業生産組合の竹折敬喜組合長によると、雪解け後の13日に組合員が被害に気づいた。ソバと混作している5ヘクタール、菜の花だけの3ヘクタールの計8ヘクタールで、緑の葉を茂らせ始めた菜の花は、根だけを残して全滅した。被害は、スキー場跡地を利用
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