安倍首相は10月の内閣改造で、麻生副総理兼財務相、岸田外相のほか、中谷防衛相、塩崎厚生労働相を留任させる意向を固めた。 自民党役員人事では二階総務会長を留任させる方向だ。内閣改造は10月7日前後に行う日程で調整している。 首相が主要閣僚・党幹部を替えずに政権の骨格を維持するのは、19日の安全保障関連法の採決で内閣支持率の低下が見込まれる中、来夏の参院選に向けて安定政権をつくる必要があると判断しているためだ。 麻生氏と岸田氏は2012年12月の第2次安倍内閣の発足当初から、現在のポストで首相を支えてきた。中谷氏は安全保障法制相として安保関連法の国会審議を担当し、そつなくこなした。関連法に基づく今後の自衛隊運用も中谷氏に任せるのが望ましいと判断した。