JR西日本グループの西日本ジェイアールバス(大阪・此花区)が2019年6月21日、北陸と四国を直接結ぶ夜行バスの運行を始めた。大都市ではない中小都市同士を結ぶ路線は珍しく、果たして需要はあるのかとSNSでも話題を呼んでいる。しかしそこには、バス会社ならではのしたたかな勝算があった。 西日本ジェイアールバス(大阪・此花区)がジェイアール四国バス(高松市)と共同で運行を始めたのは「北陸ドリーム四国号」。北陸発は富山駅を午後8時ごろに出発し、午後9時20分に金沢駅、午後10時50分に福井駅に停車して客を拾う。その後、深夜帯に京都・大阪・神戸を通過。明石海峡大橋を渡って四国に入り、翌朝の午前5時過ぎに徳島駅に着く。その後いったん北上して、午前6時半ごろに高松市の高松中央インターに停車。再び南下して、終点の高知駅には午前8時半ごろに到着する。四国発もほぼ同様のダイヤで、高知駅を午後8時に出発して富山