12月は師走というが、忙しく師(先生)が走り回るというよりも、古来「しはす」と読んでいた12月への当て字のようだ。 国会議員や来年度予算を作っている財務省など、いろいろな「先生」方も陳情対応で忙しい。ただ、年内に予算編成が終われば、ゆっくりお正月が迎えられ、すっきりした気分になる。というわけで、財務省にとって年内に予算編成作業を終えるのは、精神衛生上もやらねばならないことだ。 普通は、通常国会は1月の後半頃から始まる。財務省が12月予算で忙しいというのは、あくまで表面上の話だ。何とか会議やら「儀式」ばかりが多く設定されていて、あたかも忙しいように見えるのだが、実際の予算査定はほとんど終わっていて、そのオーソライズばかりなので、実務的には忙しくない。 もしこの時期になっても予算案で相手省庁と「握っていない」ような財務省の予算担当者はあまり優秀とはいえない。もう少しすると、予算編成での「