美馬市木屋平川上で、国の天然記念物ヤマネ(ヤマネ科)が見つかった。ヤマネは環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧(きぐ)種に指定されている。 同市木屋平太合の土木作業員地造悟さん(31)が一日、小屋の中で見つけた。置いてあったレインコートをたたみ直そうとしたところ、ボールのように丸くなったヤマネが転がり出てきた。体長約六センチで色は薄茶色。背中に黒い筋模様がある。 昼間は眠っているが、夜になると起きて走り回っている。地造さんは「今、山に返してもかわいそう。暖かくなってから放したい」と話す。 地造さんは昨年九月にも同所で、台風で地面に落ちたとみられるヤマネの巣を発見。中には赤ちゃん五匹がいたという。