冬の雷のことを北陸地方では「雪起こしの雷」とか「雪下ろしの雷」と呼び、雪が降る前の前兆もしくは雪が激しく降るときの合図としています。この冬の雷は日本海を通過する寒気に伴う擾乱(大気の乱れ)により発生するものであり、雪の少ない太平洋側ではみられない現象です。 太平洋側の雷は大半が夏の雷雲の発生(熱雷)によるものであり、北陸地方の雷の大部分は冬の雷です。この冬の雷の動向について調査したところ、上越地方では二つの大まかな経路をみつけることが出来ました。 一つは能生谷を吹き上げて火打山に至る経路、もう一つが名立郷を吹き上げて大毛無山に至る経路です。このように雷の通り道が明らかになった背景には、当社が開発し新井リゾート株式会社に設置したサンダーネットワークシステムがあります。 雷の恐ろしさは誰でもが体験しています。雪国以外に住む人達にとって、雷は夏に起こるものと思いがちですが、これは当然といえます。