ロシア連邦宇宙庁(FSA)は、8月24日のプログレスM-12M 打ち上げ失敗に関するソユーズU ロケットの事故調査を終了したと発表しています。事故の原因は、第3段のRD-0110 エンジンのガスジェネレーターの不具合とのことです。不具合をおこした部品の回収も行われていない段階で、主にテレメトリーデータの解析だけで、早々と結論を出してしまうのは、いかにもロシア式です。今後はすでに納品されている部品のチェック、製造工程での品質管理の向上などの措置がとられます。 これまでに生じた不具合の際にもそうでしたが、原因の同定にいたるまでのプロセスや解決策については、必ずしも国際宇宙ステーション(ISS)のパートナー国にくわしく報告されるわけではありません。ソユーズ・ロケットの打ち上げには旧ソ連時代からの実績があり、ロシア側としては彼らなりの方法で、信頼性の確保に万全の態勢をとっていくのでしょう。