武者小路実篤や島崎藤村といった日本の文豪たちが大正から昭和にかけて中国の作家、魯迅の弟に宛てた1400通余りの手紙などが中国で見つかり、専門家は激動の時代を生きた日中の文化人の交流を知る貴重な資料だと話しています。 調査の依頼を受けて、北京を訪問した日本近代文学が専門で弘前学院大学大学院の顧偉良教授によりますと、明治から昭和にかけて活躍した文豪や文学者、それに民間人350人余りが大正初期から周作人が亡くなる昭和40年代にかけて送った1400通余りが見つかったということです。 周作人は明治時代に兄の魯迅とともに日本に渡り、帰国後、大学教授として日本文学などを研究していたことから、日本の文豪たちと交流があったということです。 このうち、武者小路実篤が昭和18年に送った手紙には漢の時代のすずりをもらったことへの感謝の気持ちが記されています。 また、島崎藤村が本名で書いた手紙や、戦後、中国を訪問し