江戸時代のキリスト教弾圧の下で信者を支え続けた外国人宣教師「サン・ジワン」を慰霊しようと、神父らが3日、宣教師をまつる枯松神社(長崎市下黒崎町)でミサを行った。 森の中にある神社の境内に信者らの聖歌が響き渡った。 隠れキリシタンの子孫や信者ら約100人が参加。聖歌を歌った後、神社に花や果物を供えた。 カトリック長崎大司教区司教総代理の小島栄・浦上教会主任司祭は、旧外海町から五島へ逃れた信者の子孫であることを打ち明けたうえで、「古里に帰ってきたような気持ち。キリシタンは過酷な迫害を乗り越えてきた」などと話した。子孫を代表して村上茂則さん(60)が口述で代々伝えられているオラショ(祈り)を奉納した。