7月の参院比例選で、広野允士・前生活の党参院議員(落選)の元秘書がウグイス嬢に法定額(1万5000円)を超える日当を渡した買収事件は、元秘書とウグイス嬢の有罪判決で終結した。 元秘書側は、1日当たり3万円の報酬は「相場」と裁判で主張。これまでも選挙運動の現場で法定額を超える報酬が支払われる例は珍しくなかった。9月の事件表面化後の選挙では、違法な報酬の支払いは明らかになっていないが、抜け道も指摘されている。 ◆ウグイス嬢とは 選挙運動は無報酬が原則だが、選挙カー上で投票を呼びかけるウグイス嬢には専門性の高いアナウンス技術などが求められるため、日当の支給が認められている。昨年の衆院選小選挙区では、富山県内で約90人のウグイス嬢に報酬が払われた。 ウグイス嬢は、フリーのバスガイドなどが副業として務め、各陣営はリーダー的存在のウグイス嬢に人選を依頼するケースが多い。今回有罪となったウグイス嬢もバス