「週刊現代」の書評で枡野浩一さんが、「悲望」は芥川賞候補になるだろうと思って知人の有名書評家も同意してくれたがならなかった、と書いてくれた。この書評家は豊崎さんかな? まあ、お悔やみありがとうございます・・・。 芥川賞や直木賞の候補になって落選した人の怨恨や無念はよく聞くが(筒井康隆、吉村昭、車谷長吉−筒井は直木賞選考委員皆殺し小説を書き、車谷は芥川賞選考委員に丑の刻参りをしたと書いた)、候補にもならないと、はあさいざんすか、お呼びでない、こりゃまた失礼いたしました、ってな気分になる。 実は芥川賞史上、村上春樹とか津島佑子とか、大物が受賞していない例は多いが、候補にさえならなかった、という大物がいる。深沢七郎である。深沢の「楢山節考」は各方面絶賛だったのに、ならなかった。処女作だから、というのでないことは、その直前に、文學界新人賞をとった石原慎太郎がそのまま芥川賞まで突っ走ったのをみれば、
⇒中年男の作り方――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース 中年男はつまらない退屈な生き物だ。あるいは中年男はどうしようもない悪者だ。中年男はさっさと早死にしようとしているか、むやみに若さにしがみつこうとしている。恋する中年男など、バカバカしさの極みだ。スポーツカーに乗りたがるのは、自分の存在について自信がないから。 まあ、そうだね。 でも。 ガタのきたレコードプレーヤーで、自分が若い頃のヒット曲をかけ続けるのは、切ないノスタルジア。買ったばかりのiPodでヒップホップ・ラッパー50 Centを聴くのは、50セント足りないからか、実年齢にふさわしい中身がないから。 それはしないな、私。 で⇒中年男の作り方――フィナンシャル・タイムズ(2)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース ・フェースブック(SNS)をやるべき? いいえ。ジーンズが私
楽しい本を読むときはできるだけゆっくり読む。終わってしまったら残念な気持ちみたいなのがある。 私はいわゆる速読というのはしないが、人から速いねと呆れられたことはなんどかある。たぶん、読み方の処理が違うのだろうと思うし、そのあたり、どうも私の誤字脱字脳と関連しているのかもしれない。というか、速読というのは、私について言えば、読みが粗い、というか、即座に理解スキームを組み立ててフィリングしている感じがする。ネットの情報もそうやって読む。むしろ、はてなユーザーの日記はあまり速読しない。というか、文章のうまげな人なら速読しても大丈夫だがそうでない文章は速読することで何かを読み落とすというか、他者という感覚を忘れる。 気になる本はたいてい二度読む。つづけて二度読むこともある。二度読むと理解が進む。あと解析しつつ読むこともある。 なんど読んだかわからない本もあるが、それでも読めた気はしない。ただ、そう
2007年01月08日22:00 カテゴリ書評/画評/品評 多読って何冊ぐらいから言うのか知らん 別に「レバレッジ・リーディング」に書いてある(らしい)ことが間違っているつもりはないのだけど、 [を] レバレッジ・リーディング 「読む技術」の解説がいろいろと書かれています。速読よりも多読。 以下を見てorzとなってしまった私は過読なのだろうか。 レバレッジ・リーディング:[俺100] 1日1冊で年400冊を読破し、ビジネスでリターンを得るノウハウを、ビジネス書の探し方から、読了後のフォローまでを解説する。 年間400冊、それも「消化のいい」ビジネス書で本を読んだつもりになれるとは、ずいぶんと甘い投資に思えて仕方が無い。 その割に、書籍代が高額なのも、やはりビジネス書が主であることの影響だろうか。 [を] レバレッジ・リーディング あと、著者の書籍代。年間100万円弱。手取りが少ないときには
現地発、クロアチア・サッカー報告(38) 現地メディアによる「オシム語録」 イヴィツァ・オシムが何かを語る時、日本人だけでなく、クロアチア人もこぞって耳を傾ける。 ここでは「オシム語録」という言われ方はないが、クロアチア・メディアもこぞってオシムの口から発せられるコメントを求めている。彼が率いたユーゴスラビアは崩壊し、それぞれの民族が憎しみあう中、「ユーゴ最高の名将」というオシムの評価はどの民族でも揺るぐことはない。オシムはサラエボ出身のクロアチア人だが、旧ユーゴスラビアの国も彼を代表監督に、またクラブ監督に迎えたがっているのが事実。しかし、最終的に彼が選んだのは日本代表監督のポストだった。 オシムは日本に渡ってから3年半の間、クロアチアのメディアに対して多くのコメントを残してきた。母国のメディア相手だとリネカーのように口を滑らす人物もいるが、オシムにはブレはない。常に抱いている望郷
脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術~: 苫米地 英人 さて、と。 私は、これ、読むのか? よくわからん。 読んでないので反論もないが。 一般論として「なりたい自分」というのは、それ自体が身体と意識の疎外から出てきたものなんで、そうなっちゃうとかえってマジーのではないか。 あまり言うべきこっちゃないが、確かに、人は親とか世間とかに意識をプログラミングされているが、その解体過程にはある種のゼロ地点があり、それはそーとーに危険なものだと思うが。 というか、そのゼロ地点にそのまま触れるのではなく、ある種、ゼロを理念化して意識を計測していくというのが大切だと思うが。 ま、よくわからん。
The Conditions of a Solitary Bird The conditions of a solitary bird are five: The first, that it flies to the highest point; The second, that it does not suffer for company, not even of its own kind; The third, that it aims its beak to the skies; The fourth, that it does not have a definite color; The fifth, that it sings very softly. --- San Juan de la Cruz in his "Sayings of Light and Love" 群れを離
社会人の場合は60点以上はとってほしいそうです。期間は8月31日(木)まで。 今回の「日本語ドリル」は、純粋の日本語(=和語)を当てる問題や、「香り」の歴史的かなづかい、「おはよう」の送りがな、外来語「チヂミ」「エンターティナー」の正しい表記を問う問題などがあります。 詳細は以下の通り。 ATOK presents 日本語ドリル http://www.atok.com/doriru/ 問題は、初級から上級まで、「語源」「表記力」「文法」「敬語」「漢字力」「語彙力」の6分野から多岐式20問。なお、量販店等の店頭では、Web上の内容とは異なる問題(10問)を掲載した小冊子「日本語ドリル」も配布するとのこと。 一応、次回の日本語テスト実施にあたっての、「夏の予行演習」という位置づけらしい。 さて、あとでやってみますかね…
6月15日と16日の2日間わたって開催した“インタビューとシナリオ”のセミナーには8名の方々が参加してくださいました。今回は製品企画担当の方が多かったので、インタラクティブシステムの設計を前提とした内容に最初はちょっと戸惑われたようですが、すぐに自分の仕事への応用の可能性に気付かれたようです。インタビューの実習やシナリオ作成の宿題にも熱心に取り組んでいただきました。特に福岡、大阪、愛知から参加された皆さんは、遠路お疲れ様でした。 インタビューのコツ ところで、コンテキスト調査の初心者の人がインタビューしているのを見て、私がいつも感じるのは「随分と質問しているな」ということです。もちろん、インタビューアが質問しない限りユーザから回答は引き出せません。しかし、一問一答形式に陥ってしまっては、もはやコンテキスト・インタビューとは言えません。 <会話例1> インタビューア:「○○さんは普段、どんな
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承前⇒finalventの日記 - 男には女のことはわからない きっかけ⇒watapocoの日記 - 男の人が怖くなってきた… 女って、男にとってそんなにも分からない生き物だったのか。 私の会ったあの人達は、そんなにも深い断絶を感じつつ、私と接してくれていたのか。 男にとって、女が一番わからないのは、というか、わかるわからないの関係性が成立した時、その愛だの恋だの理由が実はわからない。もちろん、男はとりあえず馬鹿でないと生きていけない(ちんこを立たせるなんてのはその最たるもの)。だから、この女はオレに惚れているなと思う。言う馬鹿もいる。女もそれでいいじゃんと思っている。でも、男は内心、これはけっこう多くの男が、本当はそんなこと微塵も信じていない。愛や恋の理由を不可解、そして、それがこの世に魂をつなぎ止める策略かのような(誇張ですてば)そんなふうに不可解に感じている。 男の心のなかには死にた
自分は天才だと思っている人がけっこういる。こっそり思っている人もいる。 言うだけ馬鹿みたいだし、誤解されるだけなんだけど、戯れに言うと、私は多少天才である。多少というのは、天才というのは、自己の内部の他者ということで、自己が自己であろうとすることに介在してくる強烈なものだ。英語のgiftedみたいなもの。とりあえず、だから、天才性とでもいうか。 それは、自己にとって外来的な性質をもっている。 棚からぼた餅というか、降ってくる。あるメロディが、ある色彩が、ある構図が、ある着想が……。ただ、自己へぼたんと牛糞のように振ってくる。 それに自己が従属してしかも社会にある影響力を持つ人が、いわゆる天才だし、およそ天才というのは、美人と同じで社会側からのある特異な評価そのものである。な・の・で、私は天才だというのはほとんど狂人に近い。あるいは馬鹿だ。私は狂人ではないので、私は天才だとは言わない。でも私
「編集者入門ミニ講座」 閉講 これまで44回にわたって、この 「編集者入門ミニ講座」 を連載してまいりましたが、今回をもちまして閉講と致します。 このミニ講座では、編集者を目指している人たちや、編集者ってどんな仕事をしているのだろうと思っている人たちに、普段あまり知られることが少ない その仕事について、自分自身の体験などを交えながら、ごく簡単にではありますが、ご紹介してきました。 本当は、原稿割付や校正の実際の様子などを写真でご紹介できればよかったのですが、そういう訳にもいかず、文章のみでの解説となってしまったために、読んで頂いた方にはイメージしずらくてわかりにくいところも多々あったかと思います (この点については、ごめんなさい)。 実際の編集者の仕事は、ここに記した以外にも様々なことがあります。 また、 “編集者がどこまで携わるか” ということも、その出版社によって異なってきます。そのた
世の中には、「一度こうするのが常識」と決まってしまうと、それが明らかに間違っていることであっても、疑問にも思わずに続けてしまう人が沢山いる。 その良い例が、左の写真のような「屋外にある機器の注意書きのうち、大切な文字を赤で印刷する」という習慣である。確かに印刷したばかりの時の赤い文字は目立つので良いのだが、赤のインクで印刷された文字は(特に日光に当たる場所に置かれていると)時間とともに薄くなり、しまいには読めなくなってしまうことは誰もが色々なところで見かけて知っているはずである。 にも関わらず、相変わらず「大切な文字を赤で印刷する」習慣をストップしてくれないのが私としては我慢ができないのだ。 そこでこのブログを通じて、この悪習を無くすためのキャンペーンの呼びかけをすることにした。題して、「大切な文字を赤で印刷するのはやめて欲しいバトン」である。 「そうそう、私も見たことがある」、「私はこん
このところ、更新が滞っております。理由はいろいろあって、1つはこのブログにウェブネタを3回も連続して書いてしまい、(ブログ用の)脳内が自家中毒に陥ってしまったこと。もう1つは本職で原稿執筆に追われまくっていること。そして最後に、このクソ忙しいのに長編マンガにはまってしまい、身動きがとれなくなっていたこと。 何のマンガかというと、実は「ガラスの仮面」だった。最近になってカミサンが文庫版23巻を買い集めていたのを盗み読みし始めて、気がついたら止まらなくなってしまったのだ。竹熊先生いわく「現代の合法ドラッグ」という意味がよく分かった。毎晩2巻ずつぐらいを床に入ってから読み続け、10日ほどかけてやっと全巻読破した。読破しないと仕事が手につかないとあって、もう必死だった(笑)。 詳しくは語らないのだけど、実は僕は高校から大学にかけて演劇青年だった。高校から大学にかけて、新劇から小劇場、高校や大学の演
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