20年ぶりの営業最高益更新をほぼ確実にしたソニー。ゲームや半導体、金融、音楽の4事業の営業利益は1000億円を超える見通しで、凋落の象徴と見られてきたテレビなどのAV(音響・映像)やカメラも安定的に稼ぎ出す力を取り戻した。平井一夫社長兼CEO(最高経営責任者)の改革で、少なくとも業績面では復活したのは間違いない。 今回の復活劇で欠かせない要素が、ソニーから他社にはない特徴的な商品やサービスが生まれている点だ。据え置き型ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」が好調なゲーム事業に加え、エレクトロニクス事業でも有機ELテレビやウォークマン、ミラーレスカメラなど、いわゆる「ソニーらしい」特徴的な商品がユーザーの心を再び掴んでいる。 セガゲームス 名越稔洋取締役 外見はスマート、でも中身はオオカミだ 部門別の営業利益見通しが1800億円と、2018年3月期におけるソニー好業績のけん引役であるゲー