1925(大正14)年創立の国内最古のアマチュアオーケストラ諏訪交響楽団(武井勇二会長、約60人)は、約3千点に上る創立以来の資料、映像をDVDなどに収めたデジタルアーカイブを作った。資料の劣化を防ぐとともに、諏訪響の歩みを次世代に伝えようと、創立90周年の2015年に作業を開始。指揮者の小澤征爾さんを迎えた50年以上前の演奏会の録音、初期の演奏会ポスターなど、貴重な資料を多数収めた。県内外の図書館などに贈り、音楽史の資料に加えてもらう考えだ。 諏訪地域を中心に活動する諏訪響は25年に「諏訪ストリングソサエティ」として発足し、29年に「諏訪音楽協会」、戦後の49年に諏訪交響楽団に改称した。2000年、第7回信毎賞を受賞。 アーカイブはCD―R、DVDの各1枚で構成。CD―Rには諏訪響や元団員の元に残る写真や資料などを盛り込んだ。同ソサエティ発足当初の参加者や入会金の記録、練習日誌、26