ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える」<報告> 慶應義塾大学文学部・福島幸宏(ふくしまゆきひろ) ●はじめに 2021年1月12日,東京大学大学院情報学環DNP学術電子コンテンツ研究寄付講座の主催により,ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える-公文書・団体文書を真に公共財にするために-」がオンラインで開催された。 この企画は,2019年6月の「アーカイブサミット2018-2019」(E2167参照)第2分科会における「『官』に独占された『公文書(official document)』概念を捉え直す」の議論を受け継ぎ,デジタルアーカイブ論の視点から「デジタル公共文書」という概念の意義と,その展開の可能性を考える出発点として設定された。 ●基調講演と話題提供 当日は,柳与志夫氏(東京大学)の趣旨説明のあと,御厨貴氏(東京大学名誉教授)による基調講演「ガバナンスにおけるデジタル公共文書
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