小説『チギレグモノ、ソラノシタ』の朗読の間に収録される音楽ということで、小説を何度か読み返しながら、イメージを膨らましてみました。それぞれのエピソードの始まりにつながる曲、終わりにつながる曲はその内容を意識しつつ、しかし、でしゃばり過ぎぬよう創ってみました。とはいえ、今の僕の音楽的感覚を潜ませながらですが(笑)。 ヴォーカル曲は2曲だけですが、オープニング曲は女性ヴォーカルが、しかも原田知世ちゃんがいいと最初から思っていましたし、彼女が書いてくれた歌詞が人と人はつながっているという内容で、この小説にぴったりでした。英語詞の「Try Little Love」もインストゥルメンタルも全体的に小説同様、繊細な皆さんを励ましたいという想いのつまった作品に仕上がったのではないかと自分では思っています。 レコーディンングでは、知世ちゃんの他にも、いつも一緒に演っているバンドpupaの仲間たち、権藤知彦