炎上のきっかけは「さようなら」の一言だった。警視庁が3月、地域の防犯情報を発信する「メールけいしちょう」で、「日中に子供が男に『さようなら』と声を掛けられた」とする不審者情報を配信した。メールに記載された声掛けの内容はこの一言だけ。この配信にインターネットユーザーが反応し、「あいさつ禁止の世の中か」などの投稿があふれた。しかし実際は男にはそれ以上に不審な点があったという。子供への声かけ事案は犯罪防止の観点から看過はできず、警視庁は「より具体な情報発信を」と各警察署に呼びかけた。 「何が問題なの?」 《3月11日(水)、午後3時50分ころ、北区神谷2丁目の公園内で、児童が遊んでいたところ、男に声をかけられました。 声かけ等の内容 ・さようなら 不審者の特徴については、40歳代、160センチ位、やせ型…(略)》 警視庁が3月11日に配信したメールけいしちょうには、こう記されていた。このメールか