三谷幸喜の研ぎすまれた脚本に、演出をはじめとしたスタッフ陣の優れたチームワーク、そしてそれに応える役者陣の好演によって、毎週目が離せない物語となっているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主人公・北条義時を演じる小栗旬を中心に、主演クラスの役者陣が入れ代わり立ち代わり物語を支えてきた。そんな本作の中において、限られた出演シーンながら視聴者に強烈な印象を残した俳優がいる。暗殺者・トウを演じた山本千尋だ。 山本はAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』に続いての三谷組への参加。『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)をはじめ、“アクション女優”として圧倒的存在感を放ってきた山本だったが、『誰かが、見ている』ではそのアクションを封印し、父役・佐藤二朗とのセッションで見事なコメディエンヌの才能を発揮した。その活躍が認められたのだろう、三谷は『鎌倉殿の13人』で山本にこれ以上な