令和の大波乱が起こった。出場4回目の創価大が、5時間28分8秒で初の往路優勝を果たした。 4区の嶋津雄大(3年)が後続と1分42秒差をつけるトップに立ち、流れを呼び込んだ。昨春から休学し、9月に復帰したばかり。失明の可能性もある網膜色素変性症を抱えるランナーが、榎木和貴監督(46)も「予想してなかった」という初出場から6年目の歓喜の立役者になった。創価大は2位の東洋大に2分14秒の大差をつけ、3日の復路に臨む。 ◇ ◇ ◇ 何もかもが異例だった2020年を象徴するかのような、サプライズが起きた。初出場から6年で、今回が4回目、最高順位は総合9位。大学3大駅伝は、出雲も全日本も出場したことすらない。その創価大が、いつもと違う閑散とする芦ノ湖に最初にやってきた。史上19校目の往路優勝を遂げた榎木監督は「往路優勝は予想してなかった。本当に頼もしい」。選手をたたえながら、目を丸くした。