8月7日(現地時間)、リオデジャネイロ五輪男子シングルス1回戦。金メダルの大本命、世界ランキング1位だったノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、フアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)にストレート負けした。センターコートの去り際、ジョコビッチはあふれる涙を隠そうともせず、観衆のねぎらいの拍手に左手を掲げて応え、舞台から消えた。 私はすぐ、ツイッターでつぶやいた。 リオ五輪を現地で取材していた稲垣記者のツイート プロテニスプレーヤーの「常識」で考えれば、五輪は究極の目標ではない。毎年開かれる全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会を制することが最大の勲章だ。名誉とともに、優勝すれば賞金数億円が懐に入る。五輪には賞金は出ないし、金メダルも純金ではない。リオ五輪からは、世界ランキングに反映されるポイントすら与えられなくなった。「ただ働き」といったら言い過ぎか。 たしかにジョコビッチは五輪に重
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