事実無根のうわさの広がりを防ぐには、どうすればいいのか。みんなが気軽に警察に確認できるわけでもないですよねと関谷に問うと、うわさを検証してだれの質問にも答えてくれる「うわさコントロールセンター」という仕組みがあれば効果的、と教えてくれた。 その一例ともいえる「HOAXmap」が、今年2月にドイツで始まったと聞き、運営者が住むライプチヒに向かった。 7月上旬の土曜日、バッハも暮らした歴史ある音楽の街は、落ち着かない雰囲気に包まれていた。移民に寛容な政策に反対する人々が、ドイツ国旗を掲げてデモをしていたのだ。 ドイツは、内戦が続くシリアの人々を中心に昨年だけで100万人以上の難民を受け入れた。だが、昨年末に、難民申請者らによる強盗や暴行が起きたこともあり、受け入れへの反発も強まる。難民や移民による犯罪のうわさは、ネットなどで瞬く間に広がり、反移民・難民感情をあおっているという。 企業コンサルタ
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