西林克敏氏の応援演説にかけつけ、支持を訴える橋下徹大阪市長(左)と松井一郎大阪府知事(右)=28日、堺市南区橋下維新の戦い 大阪維新の会(日本維新の会)が看板政策の大阪都構想を掲げた堺市長選で大敗を喫した。地元・大阪では常勝だった橋下徹代表の「選挙不敗神話」は足元から崩壊。維新を軸にした再編を模索してきた他の野党の遠心力は強まっている。 維新にとって今回の堺市長選は大阪都構想の実現に向けた一里塚だった。都構想に含まれる堺市の有権者の支持を得て、その勢いで2014年秋に予定する住民投票で過半数を得るシナリオだった。 ただ、厳しい選挙戦になることは、橋下氏自身も感じていた。 参院選の開票が進む7月21日夜。橋下氏自身の旧日本軍慰安婦をめぐる発言の影響で逆風だったにもかかわらず、大阪選挙区の維新候補は投票締め切り直後に当選が確実となった。大阪市内のホテルで歓喜に包まれる党幹部らをよそに、