「青ガエル」の愛称で親しまれた元東急電鉄5000系車両が、熊本電鉄(熊本市)で14日夜、国内最後の営業運転を迎えた。「ラストラン」に、全国から集まったファンらが思いおもいに青ガエルとの別れを惜しみ、感謝の言葉を口にした。 同日午後9時すぎ、最後の便となる青ガエルが北熊本駅のホームに到着すると、大勢のファンらがカメラを構えてシャッターを切った。その後、熊本電鉄の職員から青ガエルの運転士に花束が贈られた。 車内には、所狭しとファンのメッセージカードが飾られた。「鉄道を好きになったきっかけは青ガエルでした」「トンネルから出てくる青ガエルが好きでした」「可愛いお顔、いつまでも忘れません」……。小学校で「鉄道博士」と呼ばれているという熊本市東区の岡部蒼来(そら)くん(8)は「渋谷の駅前みたいにまた青ガエルを飾ってほしい。『いつもありがとう。またいつか会おう』って伝えたいです」。 幼少の頃、家族でよく