農林水産省は8日、平成26年度補正予算案に米価の下落対策として計516億円を盛り込む方針を明らかにした。同日の自民党農林水産戦略調査会・農林部会合同会議で報告された。26年産米は平均取引価格の下落が続いている。コメの生産コスト削減支援などを中心に予算を配分し、農家の収益向上につなげる。 米価の下落対策では、コメの生産コスト低減に向けた「稲作農業の体質強化緊急対策事業」に200億円を計上する。農機の共同利用や作期の異なる品種導入などに取り組む農家に補助金を支給する。 飼料用米の利用拡大に向けた機械のリース導入支援に59億円を計上したほか、まとめて借り上げた農地を意欲的な生産者に貸し出す「農地中間管理機構」の本格稼働に向け、農地の出し手に対する協力金の交付などに200億円を充てる。