ニューヨークの金融街で始まった若者たちによる「ウォール街を占拠せよ」のデモは今や全米に広がり、批判の矛先となった経済界も無視できない事態になっています。 地区連銀総裁「理解」示す 若者たちが、ウォール街近くの公園に泊まり込み、デモや集会を始めたのは9月17日。当初、数百人程度だった参加者は、10月5日には1万人と報じられる規模に。巨大金融機関優先の社会のあり方に抗議する動きは、首都ワシントンのほか、フロリダ州タンパやフィラデルフィア、シカゴ、シアトルなど全米十数カ所に広がっています。 米国最大のナショナルセンター、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO、1220万人)も支持を表明、傘下の組合もデモに加わり始めました。 支持が広がる背景には、米国での格差の広がりがあります。 若者たちが掲げるスローガンは「われわれは99%だ。強欲で腐敗した1%には、もう我慢できない」。 米国では上位1%の富裕層