基礎年金番号に統合されていない、いわゆる「宙に浮いた」年金加入記録が5000万件も存在する ―― この社会保険庁のずさんな年金記録の問題は、内閣支持率を大きく下落させる大きな原因となった。それは当然だろう。苦しい家計のなか、せっせと払った保険料が「見つかりません」では収まらない。 そこでわたしも、自分の年金加入記録を確かめようと、家の近くにある社会保険事務所に出向いたのである。 わたしの場合、学生時代に任意加入の国民年金を支払っており、その後、日本たばこ産業、三井情報開発、UFJ総合研究所の3社で厚生年金に加入していた。合計で330カ月分になるが、転職を繰り返したので、きちんと記録されているかどうか心配ではあった。 社会保険事務所に着いたのは朝9時10分。事務所が開くのは9時半と聞いていたが、驚いたことに、既に受付が始まっていた。マスコミや政治家にさんざん叩かれたためか、安穏と