『自分探しが止まらない』は、たぶん歴史には残らないかもしれないければ、このタイトルにある自分探しというテーマに対しては、今後も語り継がれる本になるでしょう。いわゆるリファレンスということです。 それは、なぜか。この『自分探しが止まらない』は、悲しいまでに現状認識の本だからです。もちろん、現状認識のためには、恐ろしいほどの調査が必要なことは言うまでもありません。 ▼自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64) さて。 自分探しというテーマなので、これを機会に自分のことを少し振り返ってみたいと思います。 私はどうも残念なことに、あまり自分探しには関係のない人生を送ってきました。おそらくいちばんそれに近かったのは、1ヶ月だけ勉強して、あとはひたすら読書をしていた浪人時代と大学に入るまでの狭間の時期です。 変な行きがかりで、なぜか某百貨店の外商部でアシスタントのバイトをしていて、いくらバブル時